[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)
元記事公開日:
2017/12/04
抄訳記事公開日:
2018/01/26

グリホサート(除草剤ラウンドアップの主要有効成分)に関する国立農学研究所の報告

Rapport de l'INRA sur le glyphosate

本文:

2017年12月4日付の高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)の標記発表によると、標記報告書が政府に提出された。発表の概要は以下のとおり。

国立農学研究所(INRA)が公表予定の標記報告書には、首相から農業・食料大臣および環境連帯移行大臣に対して要請のあったグリホサート依存からの脱出計画策定に関して、INRAの専門的能力を役立てるという狙いがある。

上記計画では、グリホサートの使用に代わる信頼性のある代替手段についての研究開発の促進と併せて、助言や教育などを通してそのような新たな実践方法の大規模拡散を可能にする。

INRAの報告は、既存の代替手段の特定に役立ち、グリホサートを使用しない生産システムへの移行に必要となる農業・技術・経済支援策の構築に貢献する。本報告書はまた今後3年間に解決策の研究開発を促進するという大統領要請への第1次回答になる。報告書はさらに、政府や業界が研究機関や技術支援機関を動員して優先的に取り組まなければならない技術的ネックについても言及している。

本報告書は今後政府の各部署で分析される。進行中の他の作業と併せて、政府においてグリホサートを含む農薬類に、より依存しない農業を目指す高い目標を持ったロードマップを提示することになる。ロードマップの完成は2018年初めになる予定。

[DW編集局+JSTパリ事務所]