[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦経済エネルギー省(BMWi)
元記事公開日:
2017/12/14
抄訳記事公開日:
2018/02/02

デジタル拠点ドイツはリスクキャピタルにとって魅力的

Zypries: Digitalstandort Deutschland zunehmend attraktiv für Anleger von Wagniskapital

本文:

連邦経済エネルギー省(BMWi)は「経済モニタリング・レポート DIGITAL 2017」を発表し、概略下記のような報道発表を行った。

同報告書によればドイツはリスク資本のアベイラビリティに関して国際比較で第3位に位置している。

ツュープリスBMWi大臣談:2016年、ドイツでは9億3,400万ユーロのリスク資本が投資されており、対前年度比でほぼ1億ユーロ増となっている。ドイツには技術的、経済的に有望なデジタル企業が存在していることの証明であり、スタート・アップへの融資に関する基本条件をより魅力的に整備することに成功している。しかし成長資金という点ではまだ後追い需要がある。今後の目標は、民間企業、公共機関、ドイツ復興金融公庫(KfW)だけでなく、欧州の金融機関の協力により、リスク資本を今後数年で倍増させることにある。その他の領域についても連邦政府は鋭意前進させていかなければならない。その一環となるのはインフラ整備そして電子政府(E-Government)である」。

今年度のモニタリング・レポートは、ドイツが比較対象10か国の中で最高のイノベーション力を有する国であることを証明している。リスク資本アベイラビリティの観点からすると最大の進歩を遂げ、ドイツは第3位となり、4ランク上昇している。ドイツよりランクが上なのはフィンランドとアメリカだけである。またデジタル経済力を国際比較で評価するいわゆるデジタル拠点インデックスでドイツは57ポイントで、前年と同様6位となっている。アメリカは81点と韓国および英国をリードしてトップを走っている。

ドイツでは情報通信技術部門の経済的重要性が一層増しており、粗付加価値は2016年に3.8%増の、1,050億ユーロとなっている。情報通信技術部門の就業者数は110万人となり、自動車や機械産業を若干だが上回っている。

[DW編集局]