[本文]

国・地域名:
スイス
元記事の言語:
英語
公開機関:
スイス国立科学財団(SNSF)
元記事公開日:
2017/12/01
抄訳記事公開日:
2018/03/01

Flexibility Grant:家庭を持つ研究者への支援を拡大

Flexibility Grant: The SNSF expands its support for researchers with families

本文:

スイス国立科学財団(SNSF)の2017年12月1日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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キャリアと子育ての両立は、研究者にとって大きな課題の一つである。スイス国立科学財団(SNSF)は機会均等に尽力しており、2013年以降は子供のいるポスドクを対象に、キャリアにおいても重要なこの時期の研究活動支援を行なっている。

2018年、SNSFはこれらの助成金を拡大し、申請者にとっての事務手続きを簡素化する。これまで提供されていた120%の支援助成金(120% Support Grant)が新しくFlexibility Grantにとって代わる。2018年1月に予定されている最も重要な変更は以下の通り。

• より多くの研究者が対象に
これまでは、支援助成金を申請できるのはポスドクのみであったが、Flexibility Grantには博士課程の学生も申請できる。
• 対象となる子供の年齢を引き上げ
子供が小学校を卒業するまで支援を受けることができるようになる。現行制度では、支援の対象となるのは幼稚園児までの子供がいる両親のみであった。
• 算定方法を改善
助成金受給者が受け取る育児費用に対する助成金の最大額は、子供1人あたり一か月につき1,000スイスフランとなる。またSNSFは、サポート・スタッフの給与に充当できるよう、申請者の総給与の最大で20%までを支援する。合計すると、Flexibility Grantの支給額は最大で1人あたり年30,000スイスフランになる。
• よりフレキシブルに
申請者は、サポート・スタッフの雇用費用に充てるために助成金を要請できるようになり、各自の作業のノルマを削減する必要がなくなった。これまではそれが不可能だった。
• 迅速な申請
事務手続きの無駄を省き、申請者のペーパーワークを削減する。

Flexibility Grantの申請者には、これまでの人的要件が引き続き適用される。例えば若手研究者の場合は、作業ノルマが80%以上で、自分自身が主に育児を担当していることが要件となる。サポート・スタッフの費用に充当する助成金を申請する場合は、申請者は、各自の作業ノルマを60%まで削減してもよい。

Flexibility Grantによって優秀な若手研究者の研究とキャリアを支援すれば、スイスの研究全体に便益がもたらされるとともに、キャリアパスの異なる研究者の間に透明性と公正な競争を確保することにより、機会均等の推進にも役立つはずである、としている。

[JSTパリ事務所]