[本文]

国・地域名:
スイス
元記事の言語:
英語
公開機関:
スイス国立科学財団(SNSF)
元記事公開日:
2017/12/07
抄訳記事公開日:
2018/03/20

Digital Lives―デジタルトランスフォーメーションの影響調査研究プログラム

Digital Lives - The effects of digital transformation

本文:

スイス国立科学財団(SNSF)の2017年12月7日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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スイス国立科学財団(SNSF)は、2019年夏に人文科学および社会科学の研究者を対象としたDIGITAL LIVESプログラムの公募を開始する。このプログラムは、イノベーションを促し、人文科学および社会科学の研究者がこれらの分野に対処して「デジタル・ターン(digital turn)」を理解する一助となるような全国的・国際的なネットワークを構築できることを目的としている。

デジタル化とディスラプティブテクノロジーは、これまで以上のペースで私たちの私生活や仕事の数々の側面を変えつつあるが、シェアリングエコノミー、ロボットの進出、ソーシャルメディアの影響などに関する世論の分析や議論に後押しされ、こうした変化の幅広さとそのペースに対する人々の認識も高まっている。人文科学および社会科学の研究は、第四次産業革命とも呼ばれるこうした変化の理解に大きく貢献している。

SNSFは、DIGITAL LIVESにおけるプロポーザル募集を通じて、関連する問題に取り組む人文科学および社会科学分野の研究者を支援する。スイスの高等教育機関の申請者は、最長で18か月までのパイロットプロジェクトを提出でき、選ばれた申請者には5万スイスフランから25万スイスフランの助成金が与えられる。SNSFはプログラムに、最大で計600万スイスフランを割り当てる予定。支援対象となるのは、探究調査、新手法に基づいた調査、および新たなデータソースの開拓を目的とした研究である。

今回の公募は、「経済および社会におけるデジタル変革」に関する国家研究プログラム(National Research Programme)と連携しており、2018年末までにプログラムの実施が決定され、2019年夏に関連するプロポーザル募集が開始される予定。またこの公募は、SNSFの他の資金供与制度(プロジェクトへの資金拠出、Sinergia助成金など)にプロポーザルを提出する前の予備的な研究を実施する機会としても利用できる、としている。

[JSTパリ事務所]