[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
原子力・代替エネルギー庁(CEA)
元記事公開日:
2018/01/30
抄訳記事公開日:
2018/03/28

核融合実験装置トカマクJT-60SA向けのフランス製超電導コイルの準備完了

Fusion nucléaire : les bobines supraconductrices françaises prêtes pour le tokamak JT-60SA

本文:

2018年1月30日付原子力・代替エネルギー庁(CEA)の標記発表の概要は以下のとおり。

最後の超電導トロイダル磁場コイルの検査が終了し、核融合研究に特化した日本のトカマク型JT-60SAの建設に対するCEAの分担作業は終わりに近づいている。20基のコイルのうち10基がCEAの責任の下にベルフォール(Belfort)のGE Power社(旧アルストーム社)によって製造された。各々重量約16トンのこれらのコイルは、2月半ばに茨城県那珂市に向けて送られ、そこで姉妹基と合流して日本のトカマク構造物に組み込まれる。日本の核融合装置向けのこれら重要構成部品は、ITERプログラムの「幅広いアプローチ」プロジェクトの一環である。

※核融合の産業活用に向けた幅広いアプローチ

ITERのプロジェクトに通じる核融合研究の国際ロードマップを支援する目的で、欧州原子力共同体(Euratom)と日本政府は2007年に「幅広いアプローチ」と称する協定を締結し、共通の研究開発プログラムを策定した。「幅広いアプローチ」の目的は、ITERの開発に備え、研究プログラムを拡大し、研究開発を展開することで、経済性等に重点を置いたプロトタイプの発電炉、デモ機を実現していくことである。

[DW編集局+JSTパリ事務所]