[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)
元記事公開日:
2017/11/08
抄訳記事公開日:
2018/04/03

人工知能・ロボット技術研究およびスマート・エネルギー・イノベーションに対する8,400万ポンドのファンディング

Funding for £84 million for artificial intelligence and robotics research and smart energy innovation announced

本文:

ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)の2017年11月8日付標記報道発表の概要は以下のとおり。

極限環境における安全性向上を狙ったロボット技術・人工知能プロジェクトに対して、産業戦略チャレンジ基金(ISCF)から6,800万ポンド強の投資がなされることが政府によって発表された。この投資では、北海の凍結深度での作業遂行、および原子力発電プロセス、宇宙の厳しい真空環境、深部採掘の熱環境における極限環境への対処が可能なロボット技術・人工知能を開発する。6,800万ポンドの内訳は以下のとおり。

・約4,500万ポンドは、マンチェスター大学、バーミンガム大学等に拠点を置く新規4か所の研究ハブの設置に使われる。これら4つのセンター・オブ・エクセレンスは工学・物理科学研究会議(EPSRC)が管理し、宇宙や深部採掘、および原子力や洋上風力の危険で過酷な環境における安全な作業環境を可能にするロボット技術の開発を担当する。この4か所のハブは政府による投資のほかに、産業・国際パートナーから5,200万ポンドの産業界支援を受ける。
・自然環境研究会議(NERC)向けの430万ポンドは、海洋の極限環境でも動作可能なセンサーを開発する国立海洋学センター(NOC)等の5件の研究プロジェクトに充てられる。
・Innovate UKが実施する共同研究開発コンペティション向けの1,650万ポンド。採択プロジェクトには70社以上の企業、13大学、10研究機関が組み込まれる。
・Innovate UKが実施する別のコンペティションでは、人工知能の極限環境での稼働方法の実証試験に重点を置いた17件の調査研究に300万ポンドのファンディングが実施される。

政府はまた新たに2件のスマート・エネルギー・イノベーション・コンペティションでの採択研究に1,600万ポンドの投資を発表している。これは先ごろ発表された「クリーン成長戦略」で明らかにされた(クリーン技術イノベーションに25億ポンド強を投じるという)政府目標に基づくものである。

[DW編集局]