[本文]
-
- 国・地域名:
- フランス
- 元記事の言語:
- フランス語
- 公開機関:
- 高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)
- 元記事公開日:
- 2018/02/06
- 抄訳記事公開日:
- 2018/04/10
-
がん研究の先端を行くフランス
- 本文:
-
2018年2月6日付高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)の標記発表の概要は以下のとおり。
国立癌研究所(INCA)が国立保健医学研究所(INSERM)や患者団体等の協力を得て統括するフランスのがん研究は世界のトップクラスで、その成果と発見を世界の科学界に提供している。
INCAは「優先テーマに関する研究チーム協力」に基づいて設立されている(小児がん及びすい臓がん対策で2017年に新規研究プログラムが開始された)。このような国レベルの協力体制が神経芽細胞腫のような子供を蝕む腫瘍に関する診断・治療戦略の向上に役立つ。また、がん研究が総合的かつ多分野に及ぶという特性を持つことから、人文・社会科学の研究者がこの深刻な病気の患者やその近親者が抱える経験や、介護師との対話について理解を深めることが可能である。フランスのがん研究のこのような組織強化が成果をもたらしている。
● 2017年の新規達成事項と成果
2017年にINCAは、あらゆる研究分野(がんの科学・生物学、トランスレーショナル研究、臨床研究、人文・社会科学、疫学、公衆衛生学)における複数のプロジェクト公募を通じて、多くの緊急支援・イノベーション普及策を実施した。
・がんに関する総合的研究拠点(SIRIC)の指定
5,000万ユーロ強の資金支援を受けて、基礎生物学から人文・社会科学に至るまでの多分野研究を実施。
・放射線治療に関する臨床前研究全国ネットワークの指定候補公募開始
・7箇所の対がん活動拠点の5年間指定(地域の特殊性管理の任務強化を伴う)
・フランスのゲノム医療計画の2件のプラットフォームの入札・選抜への関与2017年のプロジェクト公募では6,400万ユーロ規模の次のような研究支援を行った。
・年次「自由」研究プログラム(生物学基礎研究、トランスレーショナル研究、臨床研究、人文・社会科学研究、疫学および公衆衛生の研究を含む)
・小児がん及びすい臓がんに関する総合的研究活動プログラム、新規2件
・研究・公衆衛生院(IReSP)による予防に関する2017年プロジェクト公募
・希少がんに関する研究プロジェクト公募を2017年は欧州規模で実施
・医療専門家の育成等 [DW編集局+JSTパリ事務所]