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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
- 元記事公開日:
- 2018/03/23
- 抄訳記事公開日:
- 2018/05/10
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量子未来プログラム2018:量子技術に関する優れた研究で若い研究者を表彰
- 本文:
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量子未来賞が初めて授与され、これに関してドイツ連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表を行った。
BMBFおよび総合量子科学技術センター(IQST)は初の量子未来賞表彰式において、量子技術のテーマに関する優れた研究活動に関し4名の若い研究者を表彰した。賞金は最高6,000ユーロとなっている。量子技術の発展および将来性を明確にするため、BMBFは専門コミュニティと共に量子未来プログラムをスタートさせた。同賞と量子未来アカデミーはその一環となる。同時開催の実践週間では、ドイツ全大学の工学および自然科学を専門に学ぶ学生が応用量子技術の実践を目にすることができる。今年ホスト役を務めたIQSTと地元のウルムならびにシュトットガルトの参加企業は、その尽力によって今回の成功に大きく寄与した。
BMBFの量子技術;フォトニック課のシュリー(Schlie)課長によると、「量子技術は新連邦政府にとっても重要な課題で、多くの研究課題が手つかずのままである。しかしドイツとしては、若手研究者の獲得競争で成功していきたい。それために量子未来賞を開始し、最高に優れた若い研究者を招待し、BMBFおよび産業界と量子技術およびその将来性に関して議論するように呼びかけたのである」。
IQSTの理事カラルコ(Tommaso Calarco)教授(ウルム大学)は受賞者の革新的な活動成果を称え、「量子未来賞の応募申請の質的な優秀さに感心した。特にウルムとシュトットガルトの二つの優れた活動が表彰されたことは非常に喜ばしい。IQSTを応用指向の量子技術に関する世界的地名度をもった地域のエコシステムとして発展させていこうとする我々の取り組みを後押ししてくれるものである」と語った。
研究所見学、企業訪問等の他に、ハイライトの一つとなったのは、量子未来賞の初の授与式あった。同賞はBMBFが応用指向の量子技術に関する優れた修士、博士課程の研究活動に対して授与するもので、アカデミア、政界、産業界のメンバーから構成された審査委員会が若手研究者からの25以上の応募から選考した。
量子未来プログラムは若手研究者に量子技術のポテンシャルに触れる他に、例を見ないチャンスを与え、独自の研究ネットワークを構築し、産業界とのコンタクトを生み出すことが期待されている。
[DW編集局]