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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 政府説明責任局(GAO)
- 元記事公開日:
- 2018/03/23
- 抄訳記事公開日:
- 2018/05/14
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STEM教育における連邦投資の適正な評価のために必要なアクション
- 本文:
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3月23日付けの政府説明責任局(GAO)による標記記事の概要は以下のとおりである。同記事は、GAOが科学、技術、工学、数学(STEM)教育プログラムに対する提言を行った報告書をまとめたものである。
STEM教育プログラムへの連邦投資の額は2010年度(31億ドル)から2016年度(29億ドル)と比較的安定しているが、プログラムの数は209から163に減少した。STEM教育の実施機関の報告によると、この期間に似たようなSTEM教育プログラムが数多く存在した一方で、それらのポートフォリオは、プログラムの統合、創出、および終了等により変化した。また、2016年時点では、ほぼすべてのSTEMプログラムが、同様の目的を達成するために、同様のサービスを同様のSTEM分野の類似グループに提供するといった少なくとも他の一つのプログラムと何らかの重複を抱えていた。
連邦のSTEM教育戦略計画の実施を担当する省庁機関であるSTEM教育委員会は、これらのプログラムを管理する政府機関との連携を通じて、この重複を調整したと報告している。
STEM教育委員会は、連邦のSTEM教育ポートフォリオを評価するという責任を完全には果たしていない。具体的には、委員会は、認可憲章で要求された通りにプログラムの業績評価をレビューしておらず、また、法律で要求されているように、評価を文書化し保存してもいない。
これらに取り組むことで、STEM教育戦略計画の重要な国家目標である、ポートフォリオ全体でのエビデンスに基づいた実践を促進することができるはずである。これらの取り組みはまた、プログラムのパフォーマンスを評価するための行政機関の努力に対する一般の意識を高めることができる。さらに、委員会は、法律で要求されている、連邦政府のSTEM教育プログラムに対して、これまであまり参加していなかった集団の参加率を報告していない。この情報を報告することにより、委員会は、戦略計画のもう1つの重要な目標である、歴史的にSTEM分野における参加が不十分であったグループのSTEM教育プログラムへのアクセスが拡大しているかを、より的確に評価することができるはずである。
[DW編集局+JSTワシントン事務所]