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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 下院科学・宇宙・技術委員会
- 元記事公開日:
- 2018/04/24
- 抄訳記事公開日:
- 2018/05/28
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米国議会下院が「イノベーターから起業家へ」法案を可決
- 本文:
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4月24日付、米国議会下院の科学・宇宙・技術委員会(CSST)の標記記事の概要は次のとおりである。
米国議会下院は両党派の合意により、「イノベーターから起業家へ」法案を可決した。この法案は国立科学財団(NSF)のイノベーション部隊(I-Corps)プログラムを更新するもので、商業化に備える研究ベンチャーを支援するコースを開発するようNSFに要求するものである。
この法案の支持者であるCSST委員会議長のスミス氏(共和党)は、「この法はI-Corpsをより強化し、イノベーションを活発化する。」と述べ、リピンスキー氏(民主党)は、「この法により、もっと多くの科学者やエンジニアが起業し、米国でのイノベーションを解き放ち、新しい雇用を生み出す。米国の未来はイノベーションを通じた雇用創出にかかっており、I-Corpsは連邦政府により支援された研究がイノベーティブな製品やサービスに変わることを実証してみせた。」と話す。ウェブスタ―氏(共和党)も、「この法により、I-Corpsに新しいコースが加わることで、イノベーションを製品・サービスに変える際の障害に対処できる。」と語る。
背景:I-Corpsプログラムは科学者・エンジニアを教育して、彼等の研究結果を起業に結び付けるようにするプログラムである。今回の法の要旨は次のとおりである。
・ 中小企業イノベーション研究(SBIR)と中小企業技術移転(STTR)のグラントの一部をI-Corps支援に充てることで、I-Corps参加者を増やす。また、一般市民もI-Corpsに自費で参加できるようにする。
・ 商業化に備えた研究ベンチャーのための新しいI-Corpsコースを設け、会社組織、投資勧誘、雇用などのスキルを教える。 [DW編集局+JSTワシントン事務所]