欧州研究会議（ERC）の2017年11月28日付標記記事の概要は以下のとおり。

ERCは、欧州全域で329名のトップ研究者を対象とした中堅向けプログラム（Consolidator Grants）の資金配分を発表した。EUのHorizon 2020の一部であるこのプログラムの資金は6億3,000万ユーロで、その資金を通じて、研究者たちに科学やその垣根をこえて、はるかに大きな影響をもたらす機会を提供する。

助成対象者がこの資金を受けてプロジェクトを推進する際の所属先は、英国（60件）、ドイツ（56件）、フランス（38件）、オランダ（25件）をはじめとする、ヨーロッパ各地の22か国の大学や研究機関である。また、資金配分を受けた研究者の国籍は39に及ぶ。特に多い国籍は、ドイツ人（55名）、イタリア人（33名）、フランス人（32名）、イギリス人（31名）である。新たな授与者によって提案された研究プロジェクトは、物理学、工学、生命科学、社会科学、人文科学の幅広い課題を網羅している。

ERCは今回、2,538件の研究提案を受けており、そのうち13％が資金配分を受ける予定である。また、また配分資金の32％は女性の応募者に授与された。さらに、このプログラムにより、ポスドク、博士課程学生、および授与者の研究チームで働くスタッフ等として、およそ2,000名の雇用が創出されると見込まれている。

採択された研究者に関する詳細については本記事のリンクを参照のこと。

[DW編集局]