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- 国・地域名:
- EU
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 研究・イノベーション総局
- 元記事公開日:
- 2017/12/04
- 抄訳記事公開日:
- 2018/06/04
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欧州企業による研究開発投資の増加
Higher than global average: European companies jack up investment into research and development
- 本文:
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欧州委員会(EC)研究・イノベーション総局の2017年12月4日付標記記事の概要は以下のとおり。
EUの企業は、世界の平均成長率を上回るペースで、研究開発投資を大幅に増加させた。2016年に世界の研究開発投資の上位2,500社が研究開発投資を5.8%増加させた一方で、EUに本社を置く企業は7%増加させた。投資が増えた分野は、主にICT、医療、自動車分野である。
上記は、欧州委員会によって公表された、2017年の産業研究開発投資スコアボードの主要調査結果の一つである。同スコアボードによると、世界の上位2,500社の研究開発の総投資額は2016年に7,416億ユーロに達し、そのうちEU企業の投資額は1,925億ユーロであった。これらの世界有数の研究開発企業のうち重要な数の企業がEUに拠点を置いている(2,500社中567社。米国822社、日本365社、中国376社、その他の国370社)。
同スコアボードによると、2016年は世界の研究開発投資が連続的に大幅増加した6年目となった。EU企業の研究開発投資は7%増加し、米国(7.2%)とほぼ同じで、日本(-3.0%)を大幅に上回っている。中国企業は研究開発投資を18.8%増加させたが、研究開発費の総額は中国経済の規模に比べて小さいままである。ICT(+ 13.8%)、健康(+ 7.9%)、自動車(+ 6.7%)セクターがEUの研究開発投資の成長を主導している。
スコアボードはまた、世界の研究開発が一部の企業に集中していることを示した。上位50社により40%の研究開発が、上位100社により53%の研究開発が行われている(世界上位50社のうちEU企業は16社、世界上位100社のうちEU企業は30社)。
さらに、2,500社のトップ企業は、収益の伸びが研究開発投資額の伸びを下回ったにもかかわらず、研究開発に投資し続けた。また、それらの企業では従業員数が1.7%増加し、2016年には5,300万人に達した。うち567社のEU企業は、前年より2.2%増の1,880万人を雇用した。
[DW編集局]