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- 国・地域名:
- EU
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 研究・イノベーション総局
- 元記事公開日:
- 2017/12/19
- 抄訳記事公開日:
- 2018/06/06
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中小企業のイノベーション支援にEUが1億1,400万ユーロを投資
EU to invest over €114 million to help 262 small businesses bring their innovation on the market
- 本文:
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欧州委員会(EC)研究・イノベーション総局の2017年12月19日付標記記事の概要は以下のとおり。
Horizon 2020で実施されているSME Instrument(中小企業支援プログラム)の最新選考で、合計262社の中小企業が助成対象に選出された。2段階のプログラム全体で企業に配分される資金の総額は約1億1,424万ユーロである。この資金配分により、企業はフィージビリティスタディから市場投入までのイノベーション活動に資金を投入できる。
●69社がプログラム第2段階(イノベーションのスケールアップ)に採択
中小企業支援プログラムの第2段階として22か国から69社の中小企業が選出された。62件のプロジェクトに取り組む中小企業に対し配分される総額は約1億459万ユーロである。第2段階において各プロジェクトは、デモンストレーション、テスト、パイロット、スケールアップなどのイノベーション活動に出資するために、最大250万ユーロ(健康系のプロジェクトでは500万ユーロ)を受ける。企業はまた、12日間のビジネスコーチングと無料のビジネスアクセラレーションサービスを受けることができる。スペインの中小企業は16社が採択され、最も好結果だった。イタリア(11社)、スウェーデン(6社)、ドイツ(5社)の企業がそれに続いた。プロジェクトの大半は、輸送(9件)、エネルギー(9件)、ICT(8件)の分野である。
●193社がプログラム第1段階(フィージビリティスタディ)に採択
28か国の193社の革新的中小企業が中小企業支援プログラムの第1段階の助成対象に選出された。193件のプロジェクトに取り組む中小企業に対し配分される資金の総額は965万ユーロである。第1段階において各プロジェクトは、フィージビリティスタディのために5万ユーロの一時金を受ける。企業はまた、3日間のビジネスコーチングと無料のビジネスアクセラレーションサービスを受ける。スペインの中小企業は27社が採択され、最も好結果だった。イタリア(26社)、スイス(22社)の企業がそれに続いた。プロジェクトの大半は、ICT(37件)、エネルギー(35件)、輸送(28件)の分野である。
欧州委員会は、第2段階の締め切り日(2017年10月18日)までに2,123件、また第1段階の締め切り日(2017年11月9日)までに2,596件のプロジェクト提案を受けた。中小企業支援プログラムが2014年1月1日に開始されて以来、843社の中小企業が同プログラムの第2段階に、2,616社の中小企業が同プログラムの第1段階に採択された。
(2017年10月27日の欧州委員会における欧州イノベーション会議(EIC: European Innovation Council)の立ち上げに関する発表を受け、中小企業支援プログラムはEIC pilotの一部となった。EICは、ブレークスルーを目指すハイリスク型のボトムアップ・ファンディング・スキームを目指している。次期フレームワークプログラム(FP9)においてどの程度の予算が確保されるか未知数だが、pilotの段階でより効率的なイノベーションサイクルを実現するスキームであることが証明されれば、予算増が容易に期待される。)
[DW編集局]