[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2018/05/15
抄訳記事公開日:
2018/06/15

展示船「MSサイエンス号」がツアーに向けて出港、ドイツ30都市を訪問予定

Reise in die Arbeitswelten der Zukunft

本文:

2018科学年「未来の労働」にちなみ、未来の労働の世界を展示する巡回展示船が5月15日出港することとなり、連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表を行った。

展示船「MSサイエンス号」はベルリンを出航し、ドイツ30都市を訪れる。同船は全長100メートルにわたり、2018科学年の展示「未来の労働」を行う。入場は無料。

デジタル技術がどのようにオフィスおよび工場における労働を変化させるのか。効率的な労働をいかにして創り出すのか、創造性を促し満足感をもたらすのは何か。また、将来どのような職業があるのか、どのような技能がもとめられるのか。こうした科学年のテーマ、未来の労働の世界がサイエンス号の展示対象となる。現在の研究に関するインターアクティブな展示は複雑な科学的テーマへのアクセスを容易にしてくれ、特に若年者が自分の日常の労働に関して抱く希望について考えさせてくれるものとなる。

カルリチェクBMBF大臣はMSサイエンス号のスタートに当たり、「社会として行動し、デジタル化による日常の変化と真剣に取り組まなければならない。そこでは変化に対してより迅速に対応し、継続教育によって将来に備えていく必要がある。MSサイエンス号上では、労働の世界の未来への興味深い考察を体験することができ、どのようにして教育と研究が人間形成に影響を与えることができるのかが示されている。ドイツがデジタル化を経ても引き続き労働市場での安定性そして完全雇用を達成できることを確信する」と語った。

WiD(科学における対話)運営委員会ベティウス議長(Prof. Boetius)は、「人間は再び、労働界の大変革が不安と恐怖を抱かせるような歴史の一点に直面している。労働の未来を機能させる方法についてのガイドラインも、ユートピアといったものも存在しない。そこで助けとなるのが科学です。科学は労働と健康、あるいは人間と機械の協力のためのルールなど未来の重要な問題と取り組むことになる」と語った。

MSサイエンス号はドイツの後でオーストリアに寄港する。展示内容はフラウンホーファー協会、ヘルムホルツ協会、ライプニッツ協会、マックスプランク協会、大学等の最近の研究から直接寄せられたものから構成されている。

[DW編集局]