[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
英国宇宙庁
元記事公開日:
2018/02/22
抄訳記事公開日:
2018/06/21

英国コーンウォール州に世界初の商用深宇宙通信局

Cornwall to host world’s first commercial deep-space communications station

本文:

英国宇宙庁の2018年2月22日付標記発表の概要は以下のとおり。

コーンウォール(イングランド南西端にある州)にある”Goonhilly(衛星地上局)”に840万ポンドが投資されることにより、世界で最初の商業用の深宇宙通信局が作られ、月や火星への将来的なミッションに挑むことになる。

何百万人ものテレビ視聴者に月着陸の映像を配信したことで有名な”Goonhilly”が、新規プロジェクトの下でアップグレードされ、商業ベースでの深宇宙追跡および衛星通信サービスを提供できるようになる。これにより、英国は初めて深宇宙ミッションに直接関係する通信能力を持つことになる。Goonhillyは今後、欧州宇宙機関(ESA)の世界各地にある地上局ネットワークの能力を補完する。この地上局ネットワークは7つのコア地上局から構成され、欧州宇宙船の打上げのほか、20個以上の地球観測、観測、惑星探査、調査用の宇宙船を支えている。

本投資の契約は、ESAでの英国宇宙庁の分担金200万ポンドを含め、ESA経由の資金支援によるものである。この投資により、1985年に建設された直径32メートルのGHY-6アンテナをアップグレードして、ESA、NASA、民間の宇宙探査企業が深宇宙通信で必要とする高性能技術要件を満たすための作業を、ESAがGoonhillyと共同して実施する。

[DW編集局]