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- 国・地域名:
- 英国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- Innovate UK
- 元記事公開日:
- 2018/04/04
- 抄訳記事公開日:
- 2018/07/03
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放射能現場の労働者保護に関する委託先公募
Protecting workers on radioactive sites: apply for contracts
- 本文:
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Innovate UKの2018年4月4日付標記発表の概要は以下のとおり。
原子力施設の廃炉作業に従事する作業者のための適切な装備・防護手段の開発委託先公募に、総額85万ポンドが確保されている。この公募は中小企業研究イニシアチブ(SBRI)の下で資金支援を受ける。一連のフィジビリティスタディに対しては最高35万ポンドが、最も優れたアイデアに対する非放射能環境での開発・実証試験にはさらに50万ポンド(総額)の支援が可能である。
● セラフィールド(Sellafield)社原子力施設の廃炉作業
原子力発電所の廃炉、廃棄物管理、現場の修復がセラフィールド社にとって今後5年間の主要な優先課題である。セラフィールド社による廃炉作業の見積コストはおよそ850億ポンドである。現行の廃炉方式は60年以上前からのもので、通常であれば要員の防護装備の使用を必要とする。
セラフィールド社はより安全かつより迅速な方法での処理を進めたいと期待している。それには危険な作業の実行に当たる作業者を防護するための革新的なアイデアを試行するために、新規・既存のサプライヤーとの共同作業が含まれる。
● 応募プロジェクトが満たすべき条件
セラフィールド社は危険な環境で作業する廃炉作業実行者を防護し、監視し、支援するアイデアを求めている。プロジェクトでは次のような目標を複数満たす必要がある。
・危険な地域に立ち入る前の準備作業の時間を短くし複雑性を小さくすること
・放射線曝露のほか、汚染、肉体的傷害、高温によるストレスなどの危険から作業実行者を防護すること
・判断力の強化、適正なコミュニケーション、より快適な環境設定、能力向上、より適切なリアルタイム情報などを通して、作業経験と生産性の向上を図ること
・廃棄物を減らすこと
・支援チームに必要とされる時間と努力を最小限にすること※SBRIは、公共調達を利用して中小企業によるイノベーションを促進しようとする研究助成プログラム。Innovate UKによって運営されている。
[DW編集局]