[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
捜狐(SOHU)ウェブサイト
元記事公開日:
2018/05/11
抄訳記事公開日:
2018/07/04

四つの措置により、人工知能(AI)産業発展の新段階へと邁進

工信部:四项举措推动人工智能产业发展迈上新台阶

本文:

2018年5月11日付の捜狐(SOHU)ウェブサイトは、「四つの措置により、人工知能(AI)産業発展の新段階へと邁進」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。

5月10日-12日、工業情報化部、科学技術部、江蘇省人民政府、蘇州市人民政府、蘇州工業パーク区管理委員会の共催による「2018グローバル人工知能(AI)・アプリケーションEXPO(世界人工知能商品応用博覧会)」が蘇州で開催された。同博覧会は「智能体験・スマート生活」をテーマに、製品の応用分野に重点を置き、人工知能技術とアルゴリズムに基づく端末製品の展示を中心に、10カ国から150社の企業・人工知能関連機構が出展し、1,000件以上の人工知能製品が展示された。

工業情報化部のチーフ・エコノミストである王新哲氏は、「ここ数年、中国は人工知能産業の発展を加速し、産業規模は絶えず拡大しつつある。予測によると、2030年までに人工知能の核心産業の規模は1500億元(1元=約17円 約2.55兆円)を超え、人工知能が牽引する関連産業を含めると規模は1兆元(約17兆円)を超える見込みである。関連統計によると、2017年末までに中国の人工知能企業は2,000社以上に達し、そのうち、北京市、広東省、浙江省、江蘇省、上海市の関連企業はそれぞれ100社を超えた。工業情報化部は知能製造を推進するために人工知能産業の発展に力を入れ、以下の通りに一連の措置をとる。

一、産業発展の配置を強化する。2017年12月、工業情報化部は『次世代人工知能(AI)産業の発展促進に関する三カ年行動計画(2018-2020年)』を発表し、ITと製造技術の融合深化に重点を置いて、今後3年間の産業発展の重点と目標を明確化した。
二、核心産業の技術的難関の解決を推進する。全面的な計画により、コンピューターと知能端末製品の基礎ソフトウェア・ハードウェア、ブロードバンド、無線モバイル等のキーテクノロジー及び製品の開発とイノベーティブな応用を支援し、人工知能発展の産業基礎を構築する。
三、人工知能と製造業の融合発展を促進し、製造装備、製造過程、業種応用の知能化レベルを向上させる。
四、インダストリアル・インターネット、自動車インターネット、ロボット、スマート音声システムなどの重点分野の発展を推進する。相次いで『国家自動車インターネット産業標準体系の建設に関する指針』、『ロボット産業発展計画』などの政策を公表し、国家ロボット製造業イノベーションセンター、上海市スマートインターネット自動車製造業イノベーションセンターの建設を指導する。

また、王新哲氏は、「今後、工業情報化部は人工知能発展の戦略配置の実施を加速し、人工知能産業発展の新段階への邁進を推進し、現代化経済システムの建設を支援する。一、核心技術のブレークスルーにより、人工知能技術と各業種の融合発展を推進する。二、人工知能と製造業の深化融合、応用を推進し、知能製造のグレードアップを目指す。三、部・省・市の協同を強化し、産業クラスターを構築する。四、政策体系を完全なものにし、人工知能標準、評価、知的財産権等のサービス体系及び人工知能等のプラットフォームの建設を加速し、人材、財政・税務、金融等の関連政策を改善し、良好な環境を作り上げる」と述べた。

[JST北京事務所]