[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2018/06/04
抄訳記事公開日:
2018/07/05

介護への新技術の応用を強化

Bessere Pflege in Deutschland

本文:

第一回「介護の未来」クラスター会議が開催されることとなり、連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表を行った。

BMBFは「介護の未来」クラスターを通じて新しい技術を介護領域に応用していく。アカデミア、産業界、医療ネットワークがそのための基盤となる。6月4日から6日にかけて200人以上の関係者が参加する第一回「介護の未来」クラスター会議がオルデンブルクで開催され、新技術の開発状況およびその応用の可能性に関して意見交換を行う。

会議に当たり、カルリチェクBMBF大臣は次のように語った:「人間の献身と技術的なイノベーションを合致させることで、介護領域において革新的な技術が人間の生活を改善する大きな可能性を見いだしている。特に介護を必要としている人々と介護をする人々の双方にメリットになる可能性がある。看護士や介護関係者の負担は軽減され、介護を必要としている人々の生活の質が向上されることになる。」

ここ数年特に介護の改善に役立つ多くの革新的な技術が開発されている。実際の生活に合せて再現された住宅で、日常の介護への応用が期待されるスマート医薬ボックスあるいは転倒防止用センサー等がテストできる。さらに介護士の過酷な作業を「第三の手」として支援する新開発のロボットアームが紹介される。その他にもバーチャルな介護室ではヴァーチャル・リアリティ・メガネや、介護士の訓練の模様を体験できる。

第一回クラスター会議は、OFFIS(オルデンブルクIT研究所)で開催される。2018年初頭に新設されたフライブルク、ニュルンベルク、ベルリン、ハノーバーの4つの介護実践センターのお披露目がある。BMBFは今後も同会議において全ての介護関係者間の対話を強化し、介護技術の利用に関する技術移転および意見交換を加速化させていく。

[DW編集局]