[本文]
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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 全米科学・工学・医学アカデミー(NASEM)
- 元記事公開日:
- 2018/05/07
- 抄訳記事公開日:
- 2018/07/05
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高等教育における理数・医学分野と芸術・人文学との統合に関する報告書
- 本文:
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5月7日付けの全米科学・工学・医学アカデミー(NASEM)による標記記事の概要は以下のとおりである。
全米科学・工学・医学アカデミー(NASEM)の「高等教育における理数・医学分野と芸術・人文学との統合」と題する新しい報告書では、高等教育における科学・工学・技術・数学・医学(STEMM)分野と芸術・人文学との融合は肯定的な学習成果と関連しており、学生が職や充実した生活を得ること、そして活動的で博識な市民となることに役立つことを示す、多くの証拠があると述べている。また、同報告書をまとめた専門家委員会は、大学はこのような分野を統合するプログラムの開発・実施・評価について検討すべきであると主張している。
同報告書は、「複数の分野(人文学・芸術・科学・工学・技術・数学・医学)の知識と関心を単一の教育コースまたはプログラム内で橋渡しすることを意図したプログラム」という高等教育における重要なトレンドを分析している。このような教育プログラムに関わる教授たちは、学生たちが学習改善の取り組みにおいて、分野間のつながりをつくることの手助けをしている。このような統合に向けた動きの背景の一つとしては、ますます専門化が進み、分野ごとの孤立が深まった高度教育制度に対する反省がある。
同報告書によれば、限定的ながら有力な証拠が、さまざまな肯定的な学習成果がいくつかの統合的なアプローチと関係していることを示している。例えば、文書・口頭でのコミュニケーションスキル、問題解決能力、チームワークスキル、倫理的な意思決定力の向上等である。
[DW編集局+JSTワシントン事務所]