[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)
元記事公開日:
2018/04/26
抄訳記事公開日:
2018/07/11

技術セクターが英国のAI産業を巨額の投資で支援

Tech sector backs British AI industry with multi million pound investment

本文:

ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)の2018年4月26日付標記報道発表の概要は以下のとおり。

50以上の主要企業や機関が、英国をAI産業の最先端に位置づけるべく、10億ポンド規模のAIセクター協定(AI Sector Deal)の展開を分担する。これには民間セクターによる新規投資としての約3億ポンドや、AI研究向けに新たに割り当てられた3億ポンド強の政府ファンディングも含まれている。

現行の産業戦略や、同戦略において政府が特定した主要課題の一つであるAIグランド・チャレンジでの取り組みに基づく上記セクター協定は、イノベーションに重点を置いた、AIに対する主要な投資原動力の第1段となるものである。

AIセクター協定は、2017年の英国技術への記録的レベルの投資に続くもので、次のような新規投資が含まれる。
・日本のベンチャー・キャピタル企業Global Brainがその最初の欧州本社を英国に開設し、英国のディープテック・スタートアップに3,500万ポンドを投資(※ディープ・テックとは、社会に極めて基盤的な変化をもたらしうる技術を指す)
・ケンブリッジ大学が1,000万ポンド規模のAIスーパーコンピュータを新設し、そのインフラを企業の利用に提供
・バンクーバーを本拠とするトップクラスのベンチャー・キャピタル企業Chrysalixも英国に欧州本社を設立予定で、それによってAIおよびロボット技術に最高1億1,000万ポンドを投資
・アラン・チューリング研究所とロールス・ロイス社は共同で研究プロジェクトを実行(データサイエンスを大規模に適用する方法、サプライチェーンへのAIの応用、データ処理中心のエンジニアリングと予知保全、科学におけるデータ解析とAIの役割を探究する)

[DW編集局]