[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
Innovate UK
元記事公開日:
2018/05/17
抄訳記事公開日:
2018/07/24

支援ロボットとAI開発のためのイノベーション・ラボ合宿と公募

Robotics and AI for safer work: apply for residential and funding

本文:

Innovate UKの2018年5月17日付標記発表の概要は以下のとおり。

企業に在籍する個人らが、5日間のイノベーション・ラボ合宿に参加し、アイデアを出し合って協力することで、産業戦略チャレンジ基金(ISCF)から総額1,500万ポンドの研究開発資金を獲得できる。

英国研究・イノベーション機構(UKRI)傘下のInnovate UKは、人の作業の安全を支援するロボット技術や人工知能(AI)を共同開発する企業や研究者向けに、1,500万ポンドを準備している。その目的は、極限環境でのインフラの検査、保守、修復作業から人を解放する技術やシステムを開発し、無人オペレーションを標準方式とすることにある。

公募は2段階で実施される。

● 第1段階

まず各企業を代表して応募する個人に対して2018年9月に実施する5日間のイノベーション・ラボ合宿への出席を招聘する。イノベーション・ラボでは参加者がチームで作業し、革新的で実用的なアイデアを創案する。創造的思考方法や活動を用いて、共通の言語・思考の展開を支援し、理解と専門情報の共有を可能にする。とりわけ次の領域において建設的かつ情熱的に貢献できる個人に期待する。

・ロボットの構造的能力
・改善可能な構造
・遠距離および視覚の視線範囲を超えたオペレーション
・極限環境に対応可能なエレクトロニクス、センサー、フォトニクス
・AI、自律性、状況把握
・ミッション・プランニングとリスク管理
・方法、確認、検証ツール等のシステム工学
・セキュリティ、信頼性、安全性、信用性
・協調ロボットとAIシステム
・長時間持久オペレーション
・器用さの増大を支援するモジュール
・極限環境に対応する移動プラットフォーム

ラボ合宿の終わりまでに研究・イノベーション・プロジェクトの共同提案が作成される。

● 第2段階

イノベーション・ラボ合宿に参加したチームには、そのプロジェクトに対して最高1,500万ポンドの助成ファンディングに応募する機会が与えられる。各提案のさらなる展開、最終案の作成・提出のため、各企業にはそのパートナーとの協議に3週間が与えられる。最終提案は次の要件を満たす必要がある。

・物理インフラの検査、保守、修復では無人オペレーションを標準とする
・洋上エネルギー、原子力、探鉱、宇宙などの領域のインフラに重点を置く
・長期間にわたって安全かつ効率的に稼働し、しかも保守を必要としない技術に重点を置く
・適正な業界基準やシステム・エンジニアリング原則に従う

[DW編集局]