[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
全米科学・工学・医学アカデミー(NASEM)
元記事公開日:
2018/05/22
抄訳記事公開日:
2018/07/25

全米科学・工学・医学アカデミー会長によるセクシャルハラスメント防止に関する声明

Statement by the Presidents of the National Academy of Sciences, National Academy of Engineering, and National Academy of Medicine on Preventing Sexual Harassment

本文:

5月22日付けの全米科学・工学・医学アカデミー(NASEM)による標記記事の概要は以下のとおりである。

科学、工学、医学におけるセクシャルハラスメントは、米国研究機関の品位を低下させる。全米科学・工学・医学アカデミー(NASEM)はこの問題を非常に真剣に受け止めている。NASEMは、長年の間ハラスメントや脅迫のない安全な職場を提供するために取り組んできた。スタッフ、ボランティア、そして3つのアカデミー会員を含むアカデミーの業務に携わっている全ての人に、NASEMのセクシャルハラスメント方針が適用される。セクシャルハラスメントを防止し、多様性を受け入れかつ互いを尊敬する文化を浸透させ、ハラスメントが容認されることのないよう、できることはすべて行うよう徹底する所存である。

NASEMの科学・工学・医学における女性委員会は、これらの分野における女性の参加と幸福の向上を主張してきた長い歴史を持ち、2016年には学界でのセクシャルハラスメントに関する調査を開始した。その報告書「女性へのセクシャルハラスメント:科学、工学、医学における風潮、文化、結果」が来月に発表される。この報告書の証拠に基づく勧告は、学術機関や専門家のためのガイドであり、ポリシーや手続の再検討にも使用される予定である。

我々は、科学、工学、医学コミュニティさらには一般の人々が、NASEMが様々な事柄について国へ助言することに関して信頼を置いていることを認識している。我々はその信頼に値すると、常に保証する必要がある。こうした背景から、NASEMの指導層による評議会において、3つのアカデミーのメンバーシップのための、職業上の行動規範に関する議論を開始したところである。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]