[本文]

国名:
米国
公開機関:
エネルギー省(DOE)
元記事公開日:
2018/06/12
抄訳記事公開日:
2018/08/17
元記事の言語:
英語

DOEによる基礎研究支援が現代の技術開発を支えている

Report: DOE Basic Research Key to Modern Technologies: 40-year Review Stresses Importance of Discovery Science

本文:

6月12日付、エネルギー省(DOE)の標記報告書の概要は次のとおりである。

DOEの基礎エネルギー科学諮問委員会(BESAC)がまとめた「基礎研究への投資による素晴らしい結果」と題された報告書は、DOE支援による基礎研究や研究施設が、今日の広範な技術の開発において、いかに重要な役割を果たしたか、について書かれている。ペリーDOE長官は基礎研究に対する政府支援こそが、米国が技術の主導権を握るための鍵である、と述べている。

本報告書は、DOE科学局にある6つの部局中で一番大きな部局である基礎エネルギー科学室(BES) の創設40周年を記念して作成されたものであり、主にBESの支援による研究に焦点を当てている。以下は、DOE基礎研究支援により創出された技術の代表的な例である。

多層半導体研究は効率的な太陽電池セルのみならず、LED電球の実現につながった。LED電球は白熱電球に較べて10倍の効率で電力を変換できる。DOEは200以上のLED光研究プロジェクトを支援し、270以上の特許取得という結果を得た。

材料科学研究では、材料が変形する際の微細構造の役割についての研究が新しい合金や材料を生み出し、それらは軽量さとエネルギー効率の良さから、車などに使われている。また、他の例としては、リチウムイオン電池のカソードの改良にも貢献した。一方、数十年にわたるDOE支援のコンピュータモデルによる燃焼研究は、より高効率のディ-ゼルや内燃機関エンジンの開発につながった。

BESは研究施設の建設、運用にも尽力し、大型X線光源、中性子散乱源、その他ナノ・サイエンスに特化した専門施設は、毎年何万人もの産官学の研究者に使われてきた。特に、ローレンス・バークレー研究所のX線光源施設では製薬コンソーシアムが2万以上の薬剤候補の試験を行った。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]