[本文]

国名:
ドイツ
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2018/07/18
抄訳記事公開日:
2018/08/21
元記事の言語:
ドイツ語

AI戦略に関する連邦政府の基本方針の決定

Eckpunkte der Bundesregierung für eine Strategie Künstliche Intelligenz

本文:

7月18日連邦閣議は連邦政府AI戦略に関する基本方針を決定した。これに関して連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表を行った。

連邦閣議は18日連邦政府のAI戦略に関する基本方針を決定した。連邦政府はこの基本方針によりドイツにおけるAIの研究、開発、応用を世界トップレベルへと引き上げたいとしている。AIの利用は責任をもって、社会のために進められ、新たな付加価値ポテンシャルを生み出すべきものである。閣議案は連邦経済エネルギー省(BMWi)、BMBF、連邦労働社会省(BMAS)が共同でこれを提出した。

カルリチェクBMBF大臣談:「AIは日常生活に入り込んでおり、この技術が人間の助けとなるよう望んでおり、ドイツの人々のために役立てることをAI戦略の中心としている。適切に実施されるならば、AIは成長と繁栄の重要な鍵となる」。

ドイツの研究全体が各地の研究拠点(コンピ-タンス・センター)を中心に拡充され、欧州ともネットワーク化されていくべきである。AI分野の研究者をドイツに迎え、次世代研究者のために研究環境をできるかぎり魅力あるものにしていかなければならない。州政府と共にAI関係の教授職を追加で増やしていくべきである。加えて研究助成のための新たな手段を講じるため、AIを通じて飛躍的イノベーションを創出する機関を創設すべきである。

アルトマイヤーBMWi大臣談:「AIは何か一つのイノベーションというものではなく、それは国民経済および生活の全てを変え、改善する基本イノベーションともいうべきものである。AIの応用が世界のどこかで開発され、実行されるのを期待しているのではなく、我々がいるところ、即ちドイツや欧州でなされることを望んでいる。連邦政府のAI戦略の基本方針はこの点に基礎を置いている。企業やスタートアップに立ち上がるよう呼びかける。優れた研究成果を製品やサービスとして実用化し、ドイツを世界トップのAI拠点とすることが目標であるからである。AIを開発し、マスターすることは、自動走行であれ、がん診断あるいは未来の生産プロセスであれ、ドイツおよび欧州にとって重要な課題である。AI戦略が、こらの課題に対する決定的な解をもたらすことになる」。

ハイルBMAS大臣談:「AIのような基幹技術において世界のトップになることを目指している。労働政策の観点からすると、技術と同様に人間の技能に対しても同じように投資しなければならない。ヒトとマシンの間には競争の代わりに協力が必要で、新技術により人間の生産性を発展させることができる。BMASにおける「考える工場デジタル労働社会(Denkfabrik Digitale Arbeitsgesellschaft)」の使命の一つは、人間中心のAI応用の世界的な好例または労働現場で使用するスマート工具やシステムを特定することである。中心となるのは従業員であり、彼等の能力や才能の啓発、自己決定性、その安全性や健康への配慮が中心となる。また今後数週間にわたる全国レベルの団体および機関等との協議プロセスが非常に重要となる」。

この基本方針は年末までに作成されるAI戦略の基盤となるものであり、連邦政府は今後数週間内に連邦レベルで活動する組織、団体、機関並びに専門ワークショップおよび専門フォーラム等と協議プロセスを実行に移す。2018年12月3日、4日のデジタル・サミットにおいてAI戦略が公表される。

[DW編集局]