[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国防高等研究計画局(DARPA)
元記事公開日:
2018/07/20
抄訳記事公開日:
2018/09/13

DARPAが有望なAIコンセプトの探索を加速

Accelerating the Exploration of Promising Artificial Intelligence Concepts

本文:

7月20日付けの国防高等研究計画局(DARPA)による標記記事の概要は以下の通りである。

DARPAは、極めて重要でかつ急速に進展している人工知能(AI)技術分野における米国の優位性を維持することを目的として、人工知能探索(Artificial Intelligence Exploration :AIE)プログラムを開始することを公表した。 AIEはスリム化された契約手続きと独自のファンディング手法を用いることにより、発表から3ヶ月以内にプログラムを開始する。研究申請者は、AIE採択後18ヶ月以内に、新たなAIコンセプトの実現可能性を確立するべく研究に取り組む予定である。

AIEは、様々な技術開発コンセプトを支援しているDARPAの防衛科学事務所が開発した迅速提案プロセス「Disruptioneering(破壊的工学)」に基づくプログラムである。 Disruptioneeringと同様に、AIEは定期的に「AIE Opportunities」と呼ばれる特別な通知を公表する。申請方法、契約、ファンディング・プロセスが簡素化されたことで、個人や組織がDARPAのミッションに貢献することが更に容易になっている。AIEは採択1件につき最高100万ドルを提供する。

過去のDARPAのファンディングでは、「第1の波」(規則ベース)と「第2の波」(統計学習ベース)のAI技術の進歩を促進してきた。そして現在、DARPAは、機械が状況変化に対して文脈的に適応できるようにすることで、第1の波と第2の波での技術限界に対応する「第3の波」の研究開発に関心を持っている。このため、AIEはこの「第3の波」の理論と応用に焦点を当てる。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]