[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
エネルギー高等研究計画局(ARPA-E)
元記事公開日:
2018/07/24
抄訳記事公開日:
2018/09/18

ARPA-Eがグリッド最適化のための研究開発を支援

ARPA-E Announces Funding Opportunity to Support Upcoming Grid Optimization Competition

本文:

7月24日付け、エネルギー高等研究計画局(ARPA-E)の標記記事の概要は次のとおりである。

ARPA-Eは電力グリッドを最新化するためのアルゴリズムの研究開発に最大500万ドルを支援すると発表した。この支援を獲得できたチームは、2018年秋に開始が予定されているARPA-Eの「グリッド最適化コンペ(Grid Optimization Competition)チャレンジ1」に参加することになる。

これらのグラントは電力セクターにおけるセキュリテイ制約のある最適電力フロー(SCOPF)問題を解決する研究開発を支援するものであり、またチームの専門領域を幅広く多様化することも意図している。すなわち、従来この問題に取り組んだ経験がなくても、この種の数学的プログラムに革新的なアプローチができるようなチームに参加を促すものである。

既存のグリッド・ソフトウェアは従来の発電・送電技術を軸とする電力グリッド用にデザインされたものである。近年では分散型エネルギー源(DER)、断続的電力源(風力、太陽光)、電力貯蔵の開発が急速に進んでいる。このような新技術は、国家の電力グリッドの安全性と効率性を向上させる可能性がある独特な特性を持っており、APRA-Eはこれらのグリッドを最大限に活用するための革新的なソフトウェアを模索している。

グリッド最適化コンペ・チャレンジは、従来型および最新型のグリッド技術の活用、グリッドのダイナミック運用の管理(極端な事態への対応と復旧を含む)、そして数百万もの新しい分散エネルギー源の管理を最適化するソフトウェアの開発につながるものである。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]