8月29日、飛躍的なイノベーションの推進を目的とした機関を設立する閣議決定がなされ、これに関して連邦教育研究省（BMBF）は概略下記のような報道発表を行った。

飛躍的イノベーション振興庁は、画期的アイデアを実用につなげるための資金および自由を与えようとするものである。

カルリチェク大臣は、「イノベーションはドイツ経済の競争力にとって生命保険のようなものである。市民の生活の質の向上および繁栄を高い水準で永続的に保持していきたいと願っている。そのためには、新たな道を進むための、より多くの勇気、信頼そして堅い意志が必要である。飛躍的イノベーション振興庁によって、有望なアイデアに対する感覚を磨き、イノベーション専門家に大きな行動の自由を与える。ドイツにおいて、新たな製品、新たなビジネスモデル、そして何より、価値の高い新たな雇用を創造していきたい。」と語った。

飛躍的イノベーション振興庁は、組織ではなく、期間を限定して非常に優れた想像力のあるイノベーション・マネージャーを登用する。イノベーション・マネージャーには、高い自由度と権限を与え、アイデア発案から応用までのプロセスを自由に選ぶだけでなく、場合によってはプロジェクトの延長や終了を決めることも可能にする。実際の研究開発は、大学、研究機関、企業が実施し、支援を受けたプロジェクトは公共調達や製品化を期待している。同庁は、BMBFと連邦経済エネルギー省（BMWi）が連携して設置した。

[DW編集局]