[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)
元記事公開日:
2018/07/27
抄訳記事公開日:
2018/10/15

ECOPHYTO計画の新たな推進策

Nicolas Hulot, Agnès Buzyn, Stéphane Travert et Frédérique Vidal donnent une nouvelle impulsion au plan ECOPHYTO

本文:

2018年7月27日付高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)の標記発表の概要は以下のとおり。

政府の関係閣僚らが、ECOPHYTO計画(経済的に効率的な農業を維持しながら、フランスでの農薬の使用を徐々に減らす計画)の結果を吟味したところ、期待される成果が得られていないことが判明した。実際のところ、2009年のEcophyto計画の開始以来、農薬の使用量は全体的に増加している。このように結果が不満足であったとしても、多くの側面であった、Ecophyto計画の具体的な進展が覆い隠されることになってはならない。

上記結果から、ECOPHYTO計画に新たな推進力を与え、既に実施されている活動を補完するような活動を実施する必要性が強まった。

閣僚らは、ECOPHYTO計画のバージョンII +を検討した。これは、これら二つの計画の活動を統合することでEcophyto II計画を更新し・強化するものである。Ecophyto II +計画(案)は、秋には公開協議に付され、2018年末までに発表される予定である。

・計画の有効性を強化し、農業従事者への解決策の展開を支援するべく、毎年、全国および地域レベルでEcophyto計画の下で運用される7,100万ユーロの予算の枠内で、応用研究やイノベーション技術移転の活動等に特に力を注ぐ。
・「大型投資計画」による資金支援手段も、Ecophyto II +の優先課題の支援に活用される。
・科学界の動員拡大を狙った優先研究プログラム(3000万ユーロ)も発表されている

農薬に関する行動計画の実施も検討されている。グリホサートからの脱却に関してタスクフォースが設置され、年末までに代替資源に関するリソース・センターを完成させ、各農家からアクセスできるようにする。これらの代替資源の展開は、Ecophyto II +計画の優先事項の一つである。国立食品環境労働衛生安全庁(ANSES)によるグリホサート含有製品の販売許可に関する更新の一環として、グリホサートの代替品を奨励する旨発表されている。

[DW編集局+JSTパリ事務所]