[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2018/09/12
抄訳記事公開日:
2018/10/23

連邦政府によるAI専門家ワークショップがスタート

Bundesregierung startet KI- Expertenworkshops

本文:

人工知能(AI)戦略に関する7月に発表されたプロポーザルをベースとして、12日ドイツ連邦政府の第一回専門家ワークショップが開催されることとなり、連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表を行った。

AIに関する専門家ワークショップに関係各省が専門家を招く。ドイツにとって重要なテーマ、AIの研究、実用化への技術移転、労働市場、ヘルスケア、モビリティおよび生産/インダストリ 4.0のテーマについて議論するためである。その幕開けとして12日連邦保健省(BMG)において保健分野におけるAIが取り上げられる。

カルリチェクBMBF大臣談:「AI研究の推進に弾みをつけたい。このためステークホルダー間の密接な連携を求め、特に応用および技術移転において力となる人々の早くからの参加を望んでいる。AI技術が生活の質を向上させ、また人がAIを活用できるように、開発していきたいと考えるからである。そのためには幅広い参加が非常に有用である」

ハイル連邦労働大臣談:「AIは、労働だけでなく、社会をも変化させるものである。私は、労働者がこの発展プロセスに歩調を合わせられること、そして変化をチャンスとして捉えられることが重要と考える。専門家ワークショップの中でアカデミアおよび企業の専門家たちと共に労働におけるAIの実際的かつ倫理的諸観点について議論し、必要な行動を確認していく。結果としてAIを社会のため、また労働者のためにどのように利用できるのかを明確にしていきたい」。

アルトマイヤー連邦経済大臣談:「保健、製造、あるいはモビリティ、あらゆる分野を通じ、AIをベースとする画期的なイノベーションが着実に進行している。このイノベーションがドイツで単に創出されるだけでなく、実現され、経済成長および雇用を生み出すようにしていく所存である。連邦政府のAI戦略はこのための道を切り開くものであり、AI専門家ワークショップにおいて特に産業界のユーザーに注目している。目標は、ドイツおよび欧州の企業が、生産およびサービスにおいて、AI時代におけるイノベーション・リーダーそして世界市場のリーダーであり続けること。即ち世界的なAIの拠点となることである。」

2018年7月18日アルトマイヤー連邦経済大臣、カルリチェクBMBF大臣およびハイル連邦労働社会大臣は連邦政府のAI戦略に関するプロポーザルを発表し、一般の議論に委ねました。

専門家ワークショップの他に、連邦政府の提案をオンライン協議の形で評価し、更なるアイデアを提出することが可能となっている。特に全国で活動する団体、企業、組織、機関に向けられるもので、AI戦略に働きかけたいと希望するものは、2018年9月30日までに上記3省の報道セクションに連絡が可能である。

[DW編集局]