[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国立科学財団(NSF)
元記事公開日:
2018/07/02
抄訳記事公開日:
2018/10/24

NSFが工学およびコンピュータ科学分野の若手研究者に1億5,000万ドルを投資

NSF awards more than $150 million to early career researchers in engineering and computer science

本文:

7月2日付けの国立科学財団(NSF)による標記記事の概要は以下のとおりである。

NSFは、インテリジェント・インフラや協調ロボットそして安全な通信や脳関連技術に至る領域の研究を進めるために、307名の工学およびコンピュータ科学分野のキャリア初期の研究者(若手研究者)に対して1億5,000万ドルを投資した。

今後の5年間で、各々の研究者はNSFから最大50万ドルの研究費を受け取り、課題解決のための確固たる科学的基盤を構築し、国家の研究を新たなレベルまで向上させ、さらに、研究と教育における学術的なロールモデルとなることが期待されている。

これを実現するために、NSFは、NSF内の全科学工学部門にまたがるFaculty Early Career Development (CAREER)プログラムを開始し、有望な若手研究者が最先端研究を進めながら、同時に卓越した教育を進めることができる機会を提供する。本年のCAREERプログラムの受賞者は、43州の120機関の出身である。また、賞の18%は、伝統的に十分な支援がなかった地域の研究能力やSTEM教育のレベルを向上させるために設置されたEstablished Program to Stimulate Competitive Research (EPSCoR)の資格を有する管轄区域の受賞者を対象としている。

CAREERプログラムの受賞者の20%以上は女性であり、約8%がマイノリティグループの出身である。この比率は、米国の工学およびコンピュータ科学分野の研究者のそれらよりも高い。また、このCAREERプログラム受賞者の47%以上が、研究代表者(PI)として初めての受賞である。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]