2018年7月19日付高等教育・研究・イノベーション省（MESRI）の標記発表の概要は以下のとおり。

政府は7月18日、イノベーション・産業基金による投資を促進し、フランスのイノベーション政策の主要な方針と優先課題を策定する任務を有するイノベーション審議会を設置した。

政府施策の方向付けを担う戦略策定機関としての本審議会は、画期的なイノベーションの展開促進、および複雑になりすぎた支援制度の簡素化推進という2つの主要優先課題に対処する。

・審議会の構成
審議会の議長は経済・財務大臣、高等教育・研究・イノベーション大臣が務め、企業、学術界、投資家の代表が補佐する。審議会委員は、環境連帯移行大臣、軍事大臣、行動・公会計大臣で構成され、公的投資銀行（BPIFrance）および国立研究機構（ANR）が、イノベーション支援実施機関として加わり、イノベーション審議会の会議にも参加する。また研究、産業、イノベーション資本、起業、イノベーション経済の各領域出身の6名の有識者の参加により、イノベーション審議会の専門知識と構想を強化する。

・審議会の任務
-評価と展望の作業に基づいてイノベーション政策の主要な方針と優先課題を策定する。
-イノベーション政策における横断的な特質を強化し、イノベーション支援の現状を簡素化できる方策をロードマップの形で決定する。
-フランスにおける画期的なイノベーションの創出とその工業化を促進するべく、イノベーション政策に特化した財源に関する提言を作成する。

[DW編集局+JSTパリ事務所]