[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国立科学財団(NSF)
元記事公開日:
2018/08/09
抄訳記事公開日:
2018/10/31

国際的なMULTIPLIERプログラムが初の遠征を完了

NSF international MULTIPLIER program completes first expedition

本文:

2018年8月9日付けの国立科学財団(NSF)による標記記事の概要は以下のとおりである。

NSFは、国際的な知的資源を活用する機会を探求して活用するという自身の戦略的な取り組みを推進するために、科学的機会を求めて最初のMULTIPLIER(MULTIPlying Impact Leveraging International Expertise in Research Missions)遠征を行った。

MULTIPLIERは、グローバルなイノベーションの急速な変化に対応するために2018年に創設されたもので、科学と工学のコラボレーションの機会を探るためにNSFの専門家を厳選した海外の地域に派遣するという新しいプログラムである。MULTIPLIERの遠征は、研究者が著しい進歩を遂げていて、かつ米国の繁栄、安全保障、健康、福祉に利益をもたらす可能性を秘めた科学技術分野を重要視している。

最初の遠征は、ヨーロッパの研究所における合成生物学研究に焦点を当てた。合成生物学は新しい生物学的システムの構築に注目した新興分野である。新薬による治療法や再生可能な燃料の開発など、医療、農業、産業、環境バイオテクノロジー分野の製品を強化できる可能性がある。

合成生物学の専門家から成るNSFの一行は、英国とドイツにおいて会議への参加や研究室巡りを行い、研究の進展状況について説明を受け、将来連携できる可能性のある分野を特定した。スコットランドでは合成細胞生物学の複数の研究室を訪れ、ドイツでは、マルティンスリートにあるマックス・プランク生物化学研究所、シュトゥットガルトにあるマックス・プランク医学研究所を訪れた。

また、一行は、ボンのドイツ研究振興協会と会合をもったほか、欧州の合成生物学における最大の国家イニシアチブである「マックス・プランク研究ネットワーク」(the Max Planck Research Network)によるMaxSynBioワークショップにも参加した。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]