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国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
エネルギー高等研究計画局(ARPA-E)
元記事公開日:
2018/08/09
抄訳記事公開日:
2018/11/01

ARPA-Eが新奇な熱交換器技術開発のための公募を発表

ARPA-E Announces Funding Opportunity to Develop Novel Heat Exchanger Technologies

本文:

2018年8月9日付けのエネルギー高等研究計画局(ARPA-E)による標記記事の概要は以下のとおりである。

ARPA-Eは本日、「材料および製造プロセスを通じた高温熱交換」(HITEMMP)プログラムに対して最高3,500万ドルを出資するファンディング公募を発表した。高温、高圧、および非常にコンパクトな熱交換器の設計および製造のための新しいアプローチおよび技術の開発を目的としている。

熱交換器は、発電、原子炉、輸送、石油化学プラント、廃熱回収など、多くの産業や日常的な応用領域での効率的な熱エネルギー利用のために不可欠である。HITEMMPプロジェクトは、それぞれ800℃および80 バール(1,160 psi)を超える温度と圧力で数万時間稼働できる熱交換器を目標としている。

HITEMMPで採択されたプロジェクトチームは、適切な先進材料と、それらを通って流れる流体を用いて、デバイス構造を最適化する新しい交換器トポロジーまたは物理設計を開発する必要がある。また、許容可能なコストで魅力的なパフォーマンスを可能にする製造技術を新たに開発したり、既存の技術を改良したりすることも同じく重要である。

耐久性があり、手頃な高温型の熱交換器は著しく高い電力変換効率を達成できる可能性があり、それにより燃料消費量、システム設置面積(ひいては費用と運転コスト)、二酸化炭素および窒素酸化物排出量を大幅に削減する可能性がある。

ARPA-Eは、HITEMMPに最高3,500万ドルを割り当てるが、そのうち最大1,000万ドルを、中小企業イノベーション研究(SBIR)および中小企業技術移転(STTR)プログラムを通じて、中小企業に配分する。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]