[本文]
-
- 国・地域名:
- 韓国
- 元記事の言語:
- 韓国語
- 公開機関:
- 科学技術情報通信部(MSIT)
- 元記事公開日:
- 2018/09/12
- 抄訳記事公開日:
- 2018/11/01
-
研究不正根絶 健全な研究文化の定着に向けて
- 本文:
-
科学技術情報通信部は,教育部とともに「科学技術者の健全な研究文化の定着のための懇談会」を開催し,不良学会(※)の実態調査結果及び対策案を発表した旨公表した。
科技情通部及び教育部は,故意または反復的な不良学会参加行為が,政府のR&D費の流用や論文の重複掲載などの研究不正に悪用される可能性が高く,さらに国内の科学技術界全般の研究レベルを落としかねないため,その者について厳正に措置する計画としており,研究費不正使用者と研究不正行為者には, 韓国研究財団などの専門機関の精密な精算と追加検証を経て,追加的に政府R&D制裁処分(参加制限,研究費返還など)を賦課する方針としている。
(※)不良学会:学問の発展ではなく,参加費収入など営利目的が強く,発表や審査過程をずさんに運営する学術大会。偽学会と表現する場合があるが,ひとまず学会形式(発表の実施,論文の出版)は備えており,以下資料では「不良学会」と表現。
また,韓国研究財団は,不良(不健全)学術大会などの研究倫理問題の解決に向け,3部門10大推進課題を公表した。研究費不正,研究不正が明らかになる場合,研究費の返還,参加制限などを推進するとしている。
<3部門10大推進課題>
(1)不健全学会参加の精査と予防
①不健全学会の参加課題の精密検証とフォローアップ
②不健全学会予防の海外の事例提供
③不健全学術活動の予防ガイドづくり
(2)研究倫理問題対応システムの整備
④研究倫理問題専門支援機構の設置・運営
⑤科学の健全性の確立に向けた書籍の発刊
⑥研究者対象の研究倫理教育の実効性確保
⑦研究不正行為申告センターの運営活性化
(3)研究費不正使用の遮断強化
⑧主管研究機関の研究費執行管理の責務の強化
⑨研究費執行常時監視システムの導入
⑩研究費執行事前統制システムの検証の強化 〔DW編集局〕*本記事は在韓日本大使館科学官の協力を得て作成された。