[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
英国議会
元記事公開日:
2018/03/21
抄訳記事公開日:
2018/11/09

下院科学技術委員会が政府に対して科学・研究に関するEUとの早期折衝を要請

Committee calls for early deal for science and research

本文:

英国議会の2018年3月21日付の標記発表の概要は以下のとおり。

下院科学技術委員会はこのほど「Brexitと科学・イノベーション」に関する報告書を発表した。報告書ではEUとの今後の折衝における科学・イノベーション分野の優先課題について委員会の見解を明らかにしている。

・科学に関する早期折衝を提言
委員会は科学・研究に関してEUとの早期折衝を求めており、可能であれば2018年10月までに実施すべきとしている。科学に関する折衝は英国とEUの双方にとって「ウィンウィン」であり、その早期の合意を得ることで、他の要素の交渉にもプラスの効果を与える可能性があると、報告書は述べている。

しかし上記合意への到達が長引くことになれば、不幸な影響を招くことになり、英国が科学・イノベーションにおいて主導的地位を維持するのは当然とは言えなくなる。上記合意に達することは政府にとって安全保障問題への対処と同程度に重要である、と委員会は結論している。

・第9次枠組みプログラム(FP9)への参加を提言
政府の基本姿勢では英国がFP9に参加する立場をとっているようには見えないことを、委員会は懸念している。参加のコストが高すぎる場合、または卓越性の重視が軽視される場合には、アプローチの変更が正当化されることもあり得ると委員会は認識しているが、それでも委員会は政府に対してFP9の関係国としての地位を確保したい旨を明確にするように要請している。

・2019年次以降のEU学生の滞在資格の明確化を提言
多くの大学がまもなく2019年次の資料を配布するので、委員会は政府に対して2019年に英国留学を希望する学生の滞在資格を明確にするように要請した。

※上記報告書本文は下記サイトから入手可能
https://publications.parliament.uk/pa/cm201719/cmselect/cmsctech/705/705.pdf

[DW編集局]