[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)
元記事公開日:
2018/05/16
抄訳記事公開日:
2018/11/13

「ライフサイエンス会議」の発足

UK life sciences sector brings record growth as new Life Sciences Council meets for first time

本文:

ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)の2018年5月16日付標記報道発表の概要は以下のとおり。

最新の調査によると、英国のライフサイエンス業界は、売上高700億ポンドを超えて急上昇しており、中小企業が企業の82%、そして英国のライフサイエンス雇用全体の24%を占めている。2017年に英国では、ライフサイエンス関係の海外からの直接投資プロジェクトが欧州最高水準(7年間で最高)に達した。英国はまた、ライフサイエンスの全学術論文引用の12%、最も引用された発表論文の18%を占めている。これは中国、ドイツ、カナダより上位の2番目に高いシェアである(1位は米国)。

このほど新たに発足した「ライフサイエンス会議」は、(政府の新産業戦略の一環である)斬新な「ライフサイエンス業界ディール」の結果として生まれたもので、グローバル企業25社から多額の投資を引き出した。政府は「ライフサイエンス業界ディール」の一環として、戦略構想の実施に当たり業界と緊密に協力し、過去6ヶ月間に次のような主要プロジェクトを開始している。

・「UKバイオバンク」の遺伝情報等解析研究予算1億ポンドから3,000万ポンドを割り当てることで、新規薬剤治療法を特定するとともにゲノム配列解析における究極の判断基準を再定義するための独自資源を提供する。
・国民保健サービス(NHS)において、デジタル病理学と医療画像処理の中核研究拠点の設立を目的とした世界初の調査研究を発表する。これが設立されると、生成されたデジタル画像を使用して、より正確な病気の診断を可能にする人工知能(AI)アルゴリズムの開発に役立つ。
・英国全土で最大5つのデジタル・イノベーション・ハブを創設する過程で、実地研究や臨床試験に必要なアルゴリズムの開発や機械学習を支援する。
・産業戦略チャレンジ基金を通じて6,500万ポンドを投資し、全国に3つの先進治療センターを設立する。これにより医薬品の製造をサポートし、産業界に対して(商品化や大規模イノベーション展開に必要な)最先端技術へのアクセスを提供する。

[DW編集局]