[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)
元記事公開日:
2018/06/13
抄訳記事公開日:
2018/11/14

産業戦略の下でのAI振興策

Artificial Intelligence from Alan Turing to the Industrial Strategy

本文:

ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)の2018年6月13日付発表では、ロンドンで開催された「AIサミット」におけるグレッグ・クラークBEIS大臣の講演内容を伝えている。講演の中で同大臣は、すでにメイ首相が発表した「AIを活用したガンの早期診断と治療法革命」ミッションなど、AIとデータ革命の重要性に多岐にわたって言及し、BEISが2017年11月に発表した産業戦略の下でのさらなる振興策について述べた。

同大臣は産業戦略における5つの基礎の各々について次のように説明している。

● アイデアの創出
今後5年間に亘り公的研究開発に追加で70億ポンドを支出する(英国政府によるこれまで最大の実質的な増額)。

● 能力開発・人材育成
必要とされる高度な技術的能力に投資し、英国中の世界トップクラスの大学を支援し、その能力構築を図る。AI・コンピューティングではロンドン大学とエディンバラ大学、暗号化ではクイーンズ大学ベルファスト校、医療技術ではバーミンガム大学とリバプール大学など、これはほんの一例である。また新規ファンディングにより、毎年1,000人以上の研究者がAI関連の博士号取得を目指す予定である。
さらに、「AIセクター・ディール」の中心的施策である「AI マスターズ・プログラム」が、英国コンピュータ協会およびチューリング研究所ならびに主要大学および企業(Ocado社、Amazon社、Rolls Royce社など)との一体的な連携により、7月に稼働を開始する。

● インフラ整備
どこでも最高品質のデジタルネットワークにアクセスできることが、我々が約束しているAI・データ駆動型経済の発展を支える上で不可欠である。現在、英国の施設の91%で超高速ブロードバンドが利用可能であり、2025年までに1,500万の施設がフルファイバーになる。

● ビジネス環境の改善
イノベータに馴染むような方法を見いだせるように規制当局に要請している。

● 地域社会
世界トップ100大学都市・街の緊密なネットワークにより、労働者が将来の職を見つけ企業が熟練した創造的で自信を持った従業員を見つけられる繁栄した場所が生み出されている。

[DW編集局]