[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)
元記事公開日:
2018/06/21
抄訳記事公開日:
2018/11/14

科学・イノベーションで世界最高級の人材を獲得するための新規大型ファンディング

Major new funding to attract world's best in science and innovation

本文:

ビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)の2018年6月21日付標記報道発表の概要は以下のとおり。

グレッグ・クラークBEIS大臣はこのほど、科学・イノベーションにおける最高級の人材を育成・獲得するべく、英国の人材とスキルに対する新たな大型投資を行うと発表した。

●将来の経済的繁栄を担う次世代の起業家、イノベータ、そして科学界のリーダーを育成するため、英国の大学や企業に対して13億ポンドを投資する。

これまでになされた新しい才能への投資により、新しいがん治療薬の研究が支援され、無人運転車を実現するための重要な技術が開発された。今回の発表は、この成功を基に、英国の未来を切り拓くのに必要な人材の供給をさらに加速しようとするものである。過去40年間で最大となる科学技術投資の一部であるこの資金は、英国が2027年までにGDPの2.4%をR&Dに投資し、2030年までに最大のイノベーション経済大国になれるよう支援するものである。

●UKRI初の未来のリーダー・フェローシップ制度は、今後11年間で9億ポンドを獲得し、今後3年間に6件のファンディング・コンペティションと少なくとも550件のフェローシップの授与を行う。

この投資では、非定常的な助成、キャリア中断に対する支援など、キャリア初期の研究者やイノベータに対して最長7年間のファンディングを提供している。それにより研究者が野心的・挑戦的な研究領域に挑戦しやすくなる。なお今回初めて、この種の制度が大学のみならず企業にも開放される。この制度の目的は、次世代の技術起業家、ビジネスリーダー、イノベータがキャリア形成に必要なサポートを受けられよう支援することである。この制度は世界中の最高レベルの研究者に開放されており、出身国がどこであろうと、最も優れた人材を英国が引き続き獲得できるようにするものである。

未来のリーダー・フェローシップ制度を補完するものとして、王立協会、王立工学アカデミー、英国アカデミー、医学アカデミーでは、その名誉あるフェローシップ制度向けに総額3億5,000万ポンドを確保する。このファンディングは、研究人材の供給源を強化し、スキルの高い研究者やイノベータ向けに提供されるフェローシップの数を増やす。

●今後5年間で、(AI研究を支援する100人の博士号取得者を含む)博士号取得者向けに国家生産性投資基金を通じて5,000万ポンドを提供することで、産業戦略の主要課題の一つであるAIとデータ主導経済の育成を支援し、英国がAI革命の最前線において確固たる地位を得られるようにする。

[DW編集局]