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- 国・地域名:
- EU
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 欧州委員会(EC)
- 元記事公開日:
- 2018/02/22
- 抄訳記事公開日:
- 2018/11/14
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Horizon 2020後のEU研究・イノベーション枠組プログラム策定に関する第三者による助言
- 本文:
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欧州委員会の2018年2月22日付標記発表の概要は以下のとおり。
大胆かつ具体的な目標として、プラスチックのない海洋、2030年までに100都市をカーボンニュートラルにする、認知症という重荷の軽減などの事例がある。このような野心的な目標を持ったEUレベルでの研究・イノベーション・ミッションを設定することで、欧州市民の関心を喚起し、最先端の研究・イノベーションを押し進め、経済成長を牽引し、社会の最重要課題の何らかの解決に役立てることができる。
ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンのMariana Mazzucato教授はこのほど欧州委員会に対して「EUにおけるミッション志向型研究・イノベーション -イノベーション主導的成長を加速する課題解決型アプローチ」と題する報告書を提出し、自身のビジョンを述べている。彼女の報告書は、Horizon 2020後のEU研究・イノベーション枠組プログラムを策定するにあたり欧州委員会が考慮すべき一連の助言のうち最新のものである。
報告書はEUレベルでのミッションを選択するにあたり、次の5つの主要基準を提言している。
・大胆かつ示唆に富み、幅広い社会的関連性を有すること
・野心的でありながら、現実的な研究・イノベーション活動であること
・学術分野横断的、産業セクター横断的、当事者横断的なイノベーションを促進すること
・目標を定め、評価可能で、期限を定めた明確な方針を設定すること
・複数のボトムアップの解決策を必要とすること欧州委員会は、公的研究・イノベーション関係者に報告書へのフィードバックを求めていたが、その結果の暫定版が下記サイトに公表されている。
(https://ec.europa.eu/info/sites/info/files/mazzucato_report_missions_feedback.pdf)これによると、全部で1,191件のフィードバックの提出があり、結果の概要は次のとおり。
・Mazzucato教授が提案した5つの基準について、すべて一般的に重要と受け止められている。
・Mazzucato教授が提案したミッションの実施に関する指摘について、4件すべてが一般的に重要と受け止められている。 [DW編集局]