ロシア連邦大統領府の2018年4月18日付標記発表の概要は以下のとおり。

政府は、国家科学技術開発戦略を実施するために、国家科学・教育諮問会議幹部会等と協力して次のような施策の策定に当たるよう指示を受けている。
・（実行に必要な資源を提供する）ゲノム研究・遺伝子技術開発プログラムを策定する。

・モスクワ地域のプロトヴィノにおける専門的な第4世代シンクロトロン放射光源の設置やノボシビルスクのアカデムゴロドクでの新たなシンクロトロン加速器施設の建設など、シンクロトロン・中性子研究に関する施策リストを作成する。

・一流の科学者達をロシアの大学や研究機関に引き寄せるための措置の実施を監督する。そのような科学者達はロシアの大学・研究機関において、若手研究者の養成や大学教育プログラムの実施に参画する。

・ロシア科学アカデミーおよびシベリア連邦区大統領全権特使と協力して、シベリア連邦区の優先課題と長期的な開発計画を十分に考慮しつつ、ロシア科学アカデミー・シベリア支部の包括的開発計画案を策定する。

・ロシア科学アカデミーおよびノボシビルスク地方政府と協力して、デザイン・研究ハブとしてのノボシビルスクのアカデムゴロドク開発計画を作成する。

・ロシア科学アカデミーと、ロシアの研究者と国外のロシア人研究コミュニティ・メンバーとの間の協力を図るための提案をし、連邦予算に基づくロシア科学アカデミーの国際研究機関での研究を組織し、ロシアにおける国際的な研究機関の活動を規制する法律を改正する。

・ロシア科学アカデミーおよびクルチャトフ国立研究所（National Research Centre Kurchatov Institute）と協力して、自然に優しい技術（Nature-like technology）の開発に向けた方策を準備する。

[DW編集局]