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- 国・地域名:
- ロシア
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- ロシア大統領府
- 元記事公開日:
- 2018/06/12
- 抄訳記事公開日:
- 2018/11/26
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ロシア連邦国家賞の授賞式
- 本文:
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ロシア大統領府の2018年6月12日付標記発表によると、プーチン大統領はこのほど、科学技術、文学、芸術、人道主義的活動における優れた業績に対して、2017年の国家賞を授与した。同大統領は授賞式における挨拶の中で、今回の科学技術賞について以下のように述べている。
ロシアの研究チームが遂げた進歩は、現代科学の進路を大きく決定づけている。
ロシア科学アカデミー(RAS)の連邦結晶学・フォトニクス研究センターの科学者による業績が国家賞を受賞した。ミハイル・アルフィモフ(Mikhail ALFIMOV)、セルゲイ・グラモフ(Sergei GROMOV)、アレクサンダー・チビソーヴ(Alexander CHIBISOV)の3氏は、光に暴露されると特性を変えることができる材料を分子レベルで構成・製造することを可能とする解決方法を先駆けて開発した。この基礎的な発見には間違いなく多数の応用分野がある。医療における患者の健康状態の監視や、生態系における正確な環境データの提供、その他重要領域での多くの応用において、データのより効率的な蓄積、伝送に役立つ。
近年、ロシアの研究者は、病気の予防と治療、寿命の長期化とその質の向上を目的としたライフサイエンスにおいて、真のブレークスルーを生み出している。
内分泌学における大規模な研究プログラムを管理する研究主宰者であるイワン・デドオフ(Ivan Dedov)氏は、ロシアの科学の進歩に多大な貢献をした。同氏の個別化された診断方法と治療法は、まだ働き盛りの患者の寿命を何十年も延ばした。その結果、ロシアは糖尿病との戦いにおいて世界の主導国の仲間入りをした。
生物学者イェフゲニー・ロガイェフ(Yevgeny Rogayev)氏は、遺伝病の研究において数多くの重要な発見をした。同氏は、アルツハイマー病、血友病、先天性白内障の遺伝的ルーツを明らかにした。このような非常に優れた科学的成果は、かつて不治の病であったものの根絶へと人類を近づけてくれる。
[DW編集局]