[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
米国科学振興協会(AAAS)
元記事公開日:
2018/09/12
抄訳記事公開日:
2018/11/27

エネルギー省科学技術および退役軍人省の研究の促進に、議会が合意

Congress Agrees on Boosts for Energy Science and Technology, Veterans Research

本文:

2018年9月12日付けの米国科学振興協会(AAAS)による標記記事の概要は以下のとおりである。

議員たちが、エネルギー・水、軍事建設・退役軍人、立法府支出法案を一つにまとめた2019年度歳出における最初の一括支出法案、いわゆる「ミニバス」を発表した。この法案では、エネルギー省の基礎研究プログラムへの予算が大幅増、エネルギー省の各技術系の局予算が微増、退役軍人省の研究予算が増となっている。同パッケージは今後両院で投票にかけられたうえで大統領の署名を得る見込みであるものの、一定の不確実性がある。

エネルギーと退役軍人の一括法案における研究資金条項の要約は以下のとおりである。詳細な説明や法案のテキストは、下院歳出委員会(House Appropriations Committee)のウェブサイト(https://appropriations.house.gov/legislation/)より入手できる。

エネルギー省科学局:
– 基礎研究の総予算額は3億2,500万ドルで、2018年度より5.2%の増。
– うち先端科学コンピュータ研究は最大の増加で15.5%増。エクサスケールプロジェクトは2億3,270万ドルで13.5%の増。
– その他、融合エネルギー(fusion energy)はホワイトハウスおよび上院の推奨した削減を免れ、国内研究については5.3%の増。ITERへの貢献は1,000万ドル増の1億3,200万ドル。

エネルギー省の技術系の局:
– ARPA-Eプログラムは、終了を免れただけでなく、3.6%の増加で1,300万ドルへ。
– 新設のサイバーセキュリティ、エネルギーセキュリティ、および緊急対応局は1億2,000万ドル(要求額から2,400万ドル増)。

退役軍人関連研究:
– 退役軍人にかかる医療・人工装具研究に5,700万ドル(7.9%)の増。
– DOEとの共同によるハイパフォーマンスコンピューティングに要求どおりの2,700万ドル。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]