[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)
元記事公開日:
2018/09/25
抄訳記事公開日:
2018/12/05

2019年高等教育・研究・イノベーション予算の概要

Budget 2019 - L'enseignement supérieur, la recherche et l'innovation : une priorité du Gouvernement

本文:

2018年9月25日付高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)の標記発表の概要は以下のとおり。

2019年のMESRI予算は251億ユーロに達し、2018年当初予算に比べて5億4,900万ユーロの増となる。政権交代当初(2017年)より、MESRIの予算は13億ユーロ(5.3%)の増加となる。

(高等教育)
予算配分される5億ユーロのうち、”plan Etudiants”(人材育成の強化プラン)の実施のために2019年に1億2,300万ユーロが配分される。これにより、高等教育における新たな場へのファンディングを継続し、教員・研究者およびスタッフの採用を強化し、このような人材を適切に受け入れ、支援し、そして高等教育における教育上の取り組みの認知向上を可能にする。

(研究)
研究予算は、2019年は2.5%増える。2年間では上昇は8%に達する。将来に備えて、投資が必要だからである。将来に備えるには、まず知識の境界を拡げることである。いわゆる「基礎」研究と応用研究の対立は好ましくない。一方があって他方がないでは済まされず、科学革命によってのみ、最も偉大なイノベーションが可能となる。その科学革命の唯一の推進力は知識の進歩である。

同様に、プロジェクト研究と基礎研究ファンディングを対立させることも意味がない。どちらも、その立場、その長所、その限界を有している。研究制度は、どちらか一方がなくても不自由なだけである。

したがって、2019年は2018年と同様に、研究室の基盤的予算に2,500万ユーロを追加して、各研究室による独自の研究方針の策定を可能にする。同時に国立研究機構(ANR)の予算レベルを引き続き引き上げて、採択率を確実に上げ、最終的に研究者がANRのプロジェクト公募に向くようにする。2019年は、中期的な傾向を反映してANRに認められる投資認可額は3,300万ユーロ伸びで、2年間で9.3%の増となる。

大型研究インフラについては、特定分野に不可欠であり、大半はサクレ台地に存在する。これらへ配分される予算は3.5%の増となる。

[DW編集局+JSTパリ事務所]