[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国立科学財団(NSF)
元記事公開日:
2018/10/04
抄訳記事公開日:
2018/12/10

NSFがスマート・シティおよびコミュニティの研究に2,420万ドルの支援を発表

NSF announces $24.2 million to support research fueling smart cities and communities

本文:

10月4日付け、国立科学財団(NSF)の標記記事の概要は次のとおりである。

NSFは「スマート・コネクテッド・コミュニティ(Smart and Connected Communities: S&CC)」アワードに対する約2,260万ドルの支援を発表した。これは全米35機関の研究者が関わる13のプロジェクトを支援するものである。

また、NSFとMozillaは「NSFネットワーク社会のためのワイヤレス・イノベーション・チャレンジ(NSF Wireless Innovation for a Networked Society:NSF WINS Challenges)」の受賞者を発表し、総額160万ドルの支援を発表した。これにより8チームの研究者が、安定したネット接続ができない数百万人のアメリカ人のネット接続を可能にするための研究を行う。

NSFのS&CCプログラムでは、研究者がコミュニティや住人と一緒に協力して、住民が直前している課題を特定し、それらに対処するための研究プロジェクトを企画することを支援する。研究チームはコミュニティのパートナーと協力して、技術的社会的側面から使用者の視点に立った研究を行い、コミュニティ内部の「リビングラボ」でイノベーションのテストを行う。今年のS&CCの支援を受けた研究者は、公共の安全、地方のインターネットアクセス、洪水や飲料水の管理、コミュニティの健康、交通の利便性と安全性、人材開発といった幅広いコミュニティのニーズに取り組む。研究者は市民のリーダー、コミュニティ組織、主要な研究機関、およびその他ステークホールダーとパートナーシップを組む。

NSF-WINSチャレンジについては、今年の支援を受けた8チームのうち4チームは、ハリケーン、地震、その他の災害に遭った地域のためのオフグリッドのインターネット接続方法の開発を競った。そのような地域では、復旧期間中にネットワークのオーバーロードや故障のためにインターネット接続ができないことが多い。他の4チームは、現在インターネット接続が十分でない、あるいは未接続な地方で手頃なネット接続を可能とするためのソリューションの開発で競争した。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]