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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 国家科学技術会議(NSTC)
- 元記事公開日:
- 2018/10/05
- 抄訳記事公開日:
- 2018/12/25
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先進製造において米国がリーダーシップをとるための戦略
- 本文:
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2018年10月5日付け、国家科学技術会議(NSTC)の標記記事の概要は次のとおりである。
先進製造とは、イノベーションにより可能となった新しい製造方法と新製品の生産の両方を含んでおり、米国の経済力のエンジンであり、国家安全保障の柱である。製造の高度化は20世紀に米国が世界経済をけん引するにあたり大きな役割を果たした。しかし、21世紀に劇的な変化をとげることになり、1990年代に始まった製造業での雇用の急激な減少は2008年の不況時に加速した。現在、製造業での雇用は不況前より低いが、それでもまだ製造業の仕事は全体の8.5%を占め、トランプ大統領就任以来、製造業で35万人近い雇用が新たに生まれた。
この戦略計画は国家科学技術会議の技術委員会の下にある先進製造部会が幅広い広報活動に基づいて作成したものである。これは産業界全体において、米国が先進製造のリーダーシップをとり、国家安全保障と経済的繁栄をもたらすためのビジョンであり、次の3つのゴールがある。
1. 新しい製造技術を開発し、移転する
2. 製造人材を教育し、訓練し、結び付ける
3. 国内製造サプライチェーンの能力を拡充する。技術の急速な進歩により、また経済的要因も相まって、製品やサービスの発想、デザイン、製造、供給、サポートの方法が変わってきている。迅速なイノベーションは長年、米国産業の特性であったが、製造関連技術への民間投資は近年急激に縮小している。その理由は、投資家がソフトウェアベースのスタートアップに投資して短期の見返りを求めたからである。新興市場、輸出、貿易での製造リーダーシップは、高度技術への投資のみならず、様々な産業セクターにまたがる新技術や新プラットフォームを効果的に活用する能力も必要としている。
米国は今でも、分野によっては最大の生産者であるが、憂慮すべきはいくつかの戦略的に重要な産業、特に通信とコンピュータ産業における生産と雇用の急激な減少である。米国の製造業と防衛産業の基盤とサプライチェーンは経済的繁栄に不可欠であり、急速にイノベーションを進め、我国の軍人がいかなる紛争においても勝利できるように武装できる能力を維持しなければならない。
米国の先進製造におけるイノベーションと競争力の問題の裏には、米国人の(先進製造職に必要とされる)科学・技術・工学・数学の知識と技術力の不足がある。小学校から高校に至るまで、また技術訓練プログラム、再訓練、見習い制度、中等教育後の教育を通じて適切な教育と訓練が必要であり、また、有効な企業認可の能力ベースの資格を取ることが必要である。
国、州、その他の地方政府が一致団結して先進製造を支援していかなければならない。
[DW編集局+JSTワシントン事務所]