[本文]
-
- 国・地域名:
- EU
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 欧州委員会(EC)
- 元記事公開日:
- 2018/10/02
- 抄訳記事公開日:
- 2019/01/08
-
EUのファンディングを受けた科学者がノーベル物理学賞を受賞
- 本文:
-
2018年10月2日付欧州委員会の標記発表の概要は以下のとおり。
2018年のノーベル物理学賞は、レーザー物理学に革命をもたらした功績によりArthur Ashkin氏とGérard Mourou氏および Donna Strickland氏が共同受賞した。
Gérard Mourou 氏とDonna Strickland 氏は、人類が作り出した最も短く最も強いレーザーパルスへの道を切り開いた。彼らが開発した技術は、新しい研究分野を切り開き、幅広い産業や医療への応用につながった。その用途には、最も鋭いレーザービームを使用して実施される毎年数百万件の矯正眼科手術が含まれる。
Gérard Mourou 氏は、EU資金による研究基盤プロジェクトである「国際コヒーレント増幅ネットワーク(ICAN)」を率いており、EUの以前の研究・イノベーション・プログラム(FP7)から50万ユーロの支援を受けていた。このプロジェクトは、画期的な粒子加速器技術におけるファイバー・レーザーの使用を研究することによって、革新的なレーザーシステムを開発することに重点を置いていた。同氏はまた、欧州ESFRI(研究インフラに関する欧州戦略フォーラム)ロードマップの一環であるエクストリーム・ライト・インフラストラクチャー(ELI)を創始し、コーディネーターを務めていた。ELIは、欧州の科学的レーザー・コミュニティによるボトムアップ・イニシアチブとしてスタートしたものである。
[DW編集局]