[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
エネルギー省(DOE)
元記事公開日:
2018/10/31
抄訳記事公開日:
2019/01/09

DOEが初のグリッド最適化コンペを発表

Department of Energy Announces First-Ever Grid Software Competition

本文:

2018年10月31日付けのエネルギー省(DOE)による標記記事の概要は以下のとおりである。

リック・ペリーDOE長官は本日、DOE初のグリッド最適化コンペ(Grid Optimization (GO) Competition、以下GOコンペ)の開始を発表した。エネルギー高等研究計画局(ARPA-E)によるGOコンペは、信頼性が高く、レジリエントで、安全なアメリカ電力網のためのソフトウェア管理ソリューションを開発する一連の課題に取り組むものである。今回、GOチャレンジ 1の開始を表明し、グリッド全体に電力を高速かつ効率的に送電するための新しいアルゴリズムを開発するために最高400万ドルの資金を与える。

GOコンペは、複数のチャレンジラウンドで構成される。最初のラウンドでは、セキュリティ上の制約下での最適電力フロー(SCOPF)の問題に焦点を当てる。応募者は、信頼性が高く費用対効果に優れた方法で電力網全体の利用者に電力を伝送できるソフトウェアを開発する。そして、応募者は複雑で現実的な電力システムモデルでアルゴリズムをテストし、その性能は、他の応募者との比較で評価される。チャレンジの受賞者はSCOPF問題に対する効率的かつ最小コストのソリューションを発見することになる。

今日のグリッドソフトウェアは、大規模な集中型発電所を中心に構築された電力網用に設計されたものである。他方、近年は蓄電池貯蔵、風力、太陽光発電、分散型エネルギー源(DER)などの新しいエネルギー源が急速に開発され、電力網がより多様になり、グリッド管理の課題が新たに発生している。グリッドの運用者は、究極的にグリッドの柔軟性、信頼性、およびレジリエンスを向上させる、基盤となるモデリング、最適化、および制御方法に関する新たなアプローチを必要としている。

[DW編集局+JSTワシントン事務所]