[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)
元記事公開日:
2018/10/10
抄訳記事公開日:
2019/01/09

2016年のフランスの国内研究開発支出

Les dépenses intérieures de R&D en 2016

本文:

2018年10月10日付高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)の標記発表の概要は以下のとおり。

2016年のフランスの国内研究開発支出(DIRD)は495億ユーロで、前年比で6億ユーロの増となった。物価上昇を考慮して補正した後のDIRDの伸びは2016年は1%となっている。企業のDIRDは金額で1.4%伸び、政府のDIRDは0.1%伸びた。研究努力を示す国内総生産に占めるDIRDの割合は、2016年は2.22%(2015年は2.23%)で、DIRDの伸びは国内総生産の伸びに比べて低調であった。

2017年は、DIRDの伸びはわずかに減速(額で前年比+0.6%)する見込みであるが、DIRDは502億ユーロに達する見通しである。企業のDIRDは金額で0.6%伸びて、326億ユーロに達するとみられる。他方政府のDIRDは金額で0.6%伸びて、176億ユーロに達する見込みである。DIRDの伸びは国内総生産の伸び(2.2%)より低い。したがって研究努力を示す指標は2.22%から2.19%にわずかに減少する見込みである。

2016年のサービス部門の研究開発支出は、引き続き強い活力を示し、金額で+ 6.5%(2015年は+ 4.8%、2014年は+ 0.4%)の伸びであるが、2012年の+ 9.5%、2013年の+ 7.8%よりは低調である。一方、工業部門は金額で-0.0%と停滞している。研究における上位3つの産業部門(自動車工業、航空・宇宙建設業、医薬品業)は106億ユーロの国内研究開発支出を実行しているが、これは企業の国内研究開発支出の33%である。自動車工業の研究開発支出は額で1.8%減少しており、この低下傾向は2015年に始まっている。航空・宇宙建設業の研究開発支出は、2015年わずかに伸びた(+0.9%)ものの、2016年は減少(金額で3.2%減)している。医薬品業界は2008年以来の減少が続く(0.4%減)。

[DW編集局+JSTパリ事務所]