[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
共同研究センター(JRC)
元記事公開日:
2018/06/07
抄訳記事公開日:
2019/01/10

研究イノベーションの影響の最大化におけるJRCの重要な役割

JRC to continue key role in maximising research and innovation impact

本文:

欧州委員会共同研究センター(JRC)の2018年6月7日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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2018年6月7日、欧州委員会は、2021年から2027年にかけてのEUの次期長期予算に向け、1000億ユーロ規模の意欲的な研究イノベーションプログラム「ホライズン・ヨーロッパ(Horizon Europe)」を提案した。

この提案は、欧州委員会共同研究センター(JRC)の60年の歴史における活動と業績を振り返った2017年の年次報告書の公開に合わせて発表された。

ホライズン・ヨーロッパは、これまでのプログラムの成果をもとに、EUの資金が研究、経済および社会に与える影響を強化し、最終的には欧州市民の福利充実を目指す。またEUが、世界の研究およびイノベーションの最前線に位置し続けられるよう支援を行う。

EUの予算を通じて資金提供を受けているJRCの仕事は、健全かつ安全な環境を整え、エネルギー供給を確保し、持続可能なモビリティを提供するなど、社会的課題に関する研究を通じて欧州市民の生活向上に直接貢献している。

JRCは、以下に示す通り、すべての政策分野にわたり明確な成果を上げている。

− 大規模なマッピングをより迅速かつ正確に行うための3Dレーザースキャナー
− 都市が、各々の課題を解決するために文化的活気(cultural vibrancy)を実現するのを支援するツール
− 世界の水の状況の変化を30年にわたってマッピングし、科学を通じて欧州の湖沼や川を健全な状態に維持するプロジェクト
− 未来の電気自動車のために、安全かつ耐久性に優れ、高性能で費用効果の高いバッテリーの開発を支援する研究
− 先進的な研究によりソーラー産業向けの規格を制定
− ワインの本物と偽物をチェックし、管理するためのデータバンク
− 地震シミュレーターと爆発シミュレーターで建物を検査

この年次報告書には、JRCの長年にわたる多様な業績が詳細に記されている。

またJRCの業務に関連した活動の概要、組織としてのイニシアティブ、国際協定、正確なデータ、リソースなども記されている。

[JSTパリ事務所]