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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 国立衛生研究所(NIH)
- 元記事公開日:
- 2018/11/02
- 抄訳記事公開日:
- 2019/01/16
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NIHがBRAINイニシアチブへの投資を大幅に拡大
- 本文:
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2018年11月2日付けの国立衛生研究所(NIH)による標記記事の概要は以下のとおりである。
NIHは、BRAINイニシアチブ(Brain Research through Advancing Innovative Neurotechnologies:革新的神経技術の進歩による脳研究 )を通して行う、200以上の新しいアワードに対する総額2億2,000万ドル以上のファンディングを発表した。複数の機関が関与する同イニシアチブは、健康な状態および病的な状態の脳の根底にある神経回路を根本的に理解するための革新的なツールを研究者たちに提供するものである。通常の歳出プロセスと「21世紀医療法(21st Century Cures Act)」の両方を通じたこのプログラムに対する2018年度の支援の総額は、昨年の支出額の50%増の4億ドル以上になる。新しいアワードの研究の多くは、人間の脳を直接的に解明するものである。また、一部は疼痛およびオピオイドクライシスに対する取り組みへの支援に用いられる。
これらの新しいアワードの例には、人間の脳活動をスキャンするための無線光学断層撮影キャップの開発、麻痺患者の生活改善のための非侵襲的なブレインコンピュータインターフェースシステムの開発、そして統合失調症、注意欠陥障害および他の脳疾患を治療するための非侵襲的脳刺激装置の試験が含まれる。
この拡大されたプログラムを通じて、100以上の研究機関がアワードを受理し、エンジニアリングや心理学のような様々な分野を代表する500人以上の研究者のプロジェクトを支援している。アワードの多くは、活動中の脳回路のダイナミックな画像を捉えるための新しいツールや技術の開発に資金提供している。
[DW編集局+JSTワシントン事務所]